「十二国記」の世界
「王」と「麒麟」が織りなす、その世界の仕組みとは――「十二国記」とは 我々が住む世界と、地球上には存在しない異世界とを舞台に繰り広げられる、壮大なファンタジー。
二つの世界は、『蝕』と呼ばれる現象によってのみ、つながっている。異世界では、神々が棲むという五山を戴く黄海を、慶、奏、範、柳、雁、恭、才、巧、戴、舜、芳、漣の十二の国々が、幾何学模様のような形で取り囲んでいる。それぞれの国には、霊獣である麒麟がおり、天啓によって王を見出し、玉座に据える。そして王は、天啓のある限り永遠の命を持ち、国を治め、麒麟はそれを補佐する。しかし、〈道〉を誤れば、その命は失われる。気候・慣習・政治形態などが異なる国々で、懸命に生きる市井の民、政変に翻弄される王、理想の国家を目指す官吏などが、丹念に綴りつづけられている壮大な物語である。
十二国図