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チーム僕僕からのおしらせ――「うる星やつら」と無限ループ
こんにちは。お盆の高速道路上で6時間過ごし、Nは乾物になるかと思いました。渋滞の時だけでいいからジュースや水の売り子さんを出してくれないか。野球場みたいに。バイクとかで移動売店みたいにして。

それはともかく、このあいだ仁木さんと「うる星やつら」の話で盛り上がってしまったので、実家で妻子をほったらかして『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』を観たのでした。
前に観たのは、確か大学生の時だったか? 映画の公開はもっとずっと前、中学生の頃ですかね。ラムちゃんのブラが取れてしまうシーンばかりが鮮明に記憶に残っていたN。「攻殻機動隊」や「イノセンス」の押井守大先生(Nの世代の半ばヲタには神みたいなもんです)の原点とか言われても「まーそんなかんじだろおなー」と鈍い感想を抱くのみだったけど、実際に観直してみるとめちゃめちゃ面白くって、感動したのでありおり侍りいまそがり。(失笑)

ラムや諸星あたるたちが通う高校で、ふと気が付くと学園際の前日が永遠に繰り返されている――という、切り取られた時間の無限ループというか、かすかな哀しさを纏った永遠の感覚が作品の軸にあるわけですが、これがもう理屈抜きにNのツボに来るわけでして。「ダーリンと、おかあさまやおとうさまやテンちゃんたちと、ずうっと楽しく暮らして行きたいっちゃ……」なんて呟くラムちゃん、最高! 涙でちゃう。お嫁さんになって。

この無限ループのモチーフって、常世のものの少女がどこからともなく現れたこの僕僕シリーズにも間違いなく流れていて(仁木さんの大好きな老荘思想の説話「胡蝶の夢」って、やっぱりそういう話だし)、それがワタシを虜にしているのだよなあと、深く納得したのでした。

ではまた。
(仁木先生は、いま絶好調で執筆しているらしいです。いけいけ、その調子だ!)
2009年8月21日