ヴィヨンノツマ
ヴィヨンの妻


太宰治

妻、女……それが無理なら、せめて人として生きたい。

新生への希望と、戦争を経験しても毫も変らぬ現実への絶望感との間を揺れ動きながら、命がけで新しい倫理を求めようとした晩年の文学的総決算ともいえる代表的短編集。家庭のエゴイズムを憎悪しつつ、新しい家庭への夢を文学へと完璧に昇華させた表題作、ほか「親友交歓」「トカトントン」「父」「母」「おさん」「家庭の幸福」「桜桃」、いずれも死の予感に彩られた作品である。

発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-100603-1
C-CODE : 0193
整理番号 : た-2-3
発売日 : 1950/12/20

新潮文庫の100冊
新潮文庫の100冊

映画化
「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」
2009年10月ロードショー



380円(定価) 購入

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太宰治
ダザイ・オサム

(1909-1948)青森県金木村(現・五所川原市金木町)生れ。本名は津島修治。東大仏文科中退。在学中、非合法運動に関係するが、脱落。酒場の女性と鎌倉の小動崎で心中をはかり、ひとり助かる。1935(昭和10)年、「逆行」が、第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。この頃、パビナール中毒に悩む。1939年、井伏鱒二の世話で石原美知子と結婚、平静をえて「富嶽百景」など多くの佳作を書く。戦後、『斜陽』などで流行作家となるが、『人間失格』を残し山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

親友交歓
トカトントン


ヴィヨンの妻
おさん
家庭の幸福
桜桃
解説 亀井勝一郎

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