シジュウハッサイノテイコウ
四十八歳の抵抗


石川達三

停年まであと七年、叱言ばかりの妻、理解不可能なひとり娘、もっと危険な人生はないものか。タイトルが流行語にもなった石川達三の代表的長編。

五十五歳停年の時代に、退職が現実のこととして見えてきた保険会社次長の西村耕太郎。家庭を持ち、何不自由ない毎日を送っているが、心に潜む後悔と不安を拭えない。その心中を見透かすかのように島田課長にヌード撮影会に誘われる。日常への「抵抗」を試みた西村は、酒場で知り合った十九歳のユカリと熱海に出かけるが──。書名が流行語にまでなった日本的男性研究の原典。

発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-101514-9
C-CODE : 0193
整理番号 : い-2-14
発売日 : 1958/10/30


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石川達三
イシカワ・タツゾウ

(1905-1985)秋田県横手町(現・横手市)生れ。早稲田大学英文科中退。1930(昭和5)年、移民船に便乗してブラジルに渡り半年後帰国、1935年移民の実態を描いた『蒼氓』で第1回芥川賞受賞。戦後は『風にそよぐ葦』や『人間の壁』など鋭い社会的問題意識をもった長編を続々発表、書名のいくつかは流行語ともなった。他に『結婚の生態』『青春の蹉跌』『その愛は損か得か』など、恋愛をテーマとした作品も数多い。


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