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月日の残像

山田太一/著

605円(税込)

発売日:2016/05/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

忘れえぬ人や出来事をたどりながら、自らの人生を深く見つめる回想エッセイの傑作!

記憶の片隅から、忘れえぬ情景や深い感情がよみがえる――浅草での幼い日々、父母や早世した四人の兄、大学時代に出会った寺山修司、木下恵介の助監督を務めた松竹大船撮影所の思い出、愛読する書物の数々……。「岸辺のアルバム」「想い出づくり」「ふぞろいの林檎たち」など名作ドラマを世に送り出した著者が、苦く切ない記憶とともに自身を静かに回想する。小林秀雄賞受賞。

目次
武蔵溝ノ口の家
下駄を履いていたころ
Oさんの綿の話
減退
七回忌もすぎて
一九六〇年以前
シナリオライター
土の話
三男と五男
抜き書きのノートから I
下町と山の手
映画の周りで
オスマン・トルコ軍楽隊
眼鏡トンネル
抜き書きのノートから II
アメリカの夜
陰の存在
「女と刀」
食べることの羞恥
本の話
忘れた自分
下積みの記憶
木下恵介さんのこと
トルイユと六区
消えた先の夢
ルナールの日記
オフレコ
寺山修司
市川さんのこと
絶対矛盾的自己同一
ビールの夜
ロシアの話
ひとりカラオケ
届かない領域
この先の楽しみ
あとがき
解説 刈谷政則

書誌情報

読み仮名 ツキヒノザンゾウ
シリーズ名 新潮文庫
雑誌から生まれた本 考える人から生まれた本
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 320ページ
ISBN 978-4-10-101827-0
C-CODE 0195
整理番号 や-28-17
ジャンル エッセー・随筆
定価 605円
電子書籍 価格 605円
電子書籍 配信開始日 2016/11/25

著者プロフィール

山田太一

ヤマダ・タイチ

1934年東京浅草生まれ。脚本家。早稲田大学卒業後、松竹大船撮影所入社。演出部で木下恵介監督の助監督に。1965年独立。以後約半世記にわたって、「岸辺のアルバム」「早春スケッチブック」「ふぞろいの林檎たち」「キルトの家」など多くの名作テレビドラマを手がける。1988年『異人たちとの夏』で山本周五郎賞受賞。主な小説作品に『飛ぶ夢をしばらく見ない』『冬の蜃気楼』『終りに見た街』『空也上人がいた』ほか。

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