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健康、安全、環境と、人気生物学者が世の定説にもの申す。ホンマでっかな痛快エッセイ。

世間のカラクリ

池田清彦/著

529円(税込)

本の仕様

発売日:2016/11/01

読み仮名 セケンノカラクリ
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-103530-7
C-CODE 0195
整理番号 い-75-10
ジャンル ノンフィクション
定価 529円
電子書籍 価格 583円
電子書籍 配信開始日 2017/04/21

栽培生物ならいいが野生動植物を食べるのは良くない、という倒錯。100年後の予測ばかり報道して科学的事実を報道しないマスコミ。健康診断の基準値変更で一気に増えた患者。がんの検診、手術、抗がん剤治療の強要――。政治的強者や利権で儲ける輩が言い続ける定説を、そのまま信じていいですか。人気生物学者が、不都合な事実の数々を示して鮮やかに切り込む、痛快サイエンス時評。

著者プロフィール

池田清彦 イケダ・キヨヒコ

1947(昭和22)年、東京生れ。東京教育大学理学部卒業。東京都立大学大学院生物学専攻博士課程修了。山梨大学教育人間科学部教授を経て、2004(平成16)年4月より早稲田大学国際教養学部教授。構造主義生物学の地平から、多分野にわたって評論活動を行っている。著書に『構造主義生物学とは何か』『構造主義と進化論』『分類という思想』『新しい生物学の教科書』『環境問題のウソ』『「進化論」を書き換える』『世間のカラクリ』、共著に『ほんとうの環境問題』『マツ☆キヨ』などがある。

目次

I 社会的な病気と政治的なウソ
アモク的犯罪を避けることはできるか
「アモク・シンドローム」とは何か/アモクと無縁な女犯罪者たち/自己破滅的な犯罪に対してはどんな法律も抑止効果が無い
自分の情緒を正しい道徳や倫理だと信じる人たち
エスノセントリズムの典型例/本来、家畜より野生動物を食べるほうがエコロジカルである/民主主義は恣意性の権利を阻害する
この国のムダで有害な法律
合法的に他人の楽しみを奪うことに人々が夢中になっている時代/無意味な法律の代表格/もはや止まらないアメリカでの大麻合法化の動き
「政治的中立性を守る」というウソ
どんな考えも政治的になりうる/瑣末なことで二者択一を迫る思考様式は権力的である/自由の相互承認という公準を理解しない人たち
近未来の日本はどうなるか
消費税を増やしても国の借金はいっこうに減らない/日本がクラッシュを起こす日は間近/安倍政権の強い姿勢は日本の安全をむしろ脅かす/日本の確実な生き残り戦略はアメリカの51番目の州になること
II ウソが通って事実が引っ込む――環境問題という病
科学とは無縁な「温暖化」問題
猛暑は地球温暖化のせいではない/バカのひとつ覚えみたいに「気温は上がる」と言い続けるIPCC/事実は報道せずに予測ばかりを報道するインチキな新聞/異常気象を好んで報じるマスコミのマインドコントロール
気候変動のウソと実相
IPCCが何がなんでもCO2は悪者という立場をとるワケ/「禁煙率が増えれば、肺がんも減る」か?/CO2が増えないと困るCO2削減派/気温変化のほんとうの要因/懸念すべきは、小氷期突入の可能性
流域思考とは何か
人間のための環境の蘇生/岸由二による環境保全の理路/鶴見川での実践
地球環境は突然、激変する
河口湖の水位の異常低下は富士山噴火の前兆か/富士山噴火の危険性が最も高いのは201X年!?/大地震と大噴火はどちらが恐ろしいか/人類はいつ絶滅しても不思議はない
III 健康と生命をめぐる病的なまでの欲望
人生はトレードオフ
人生が短すぎる/チョウに人生のすべてをかけた人/趣味はマイナーなものがいい/その道の第一人者になるには
長生きはしたいけれど
「寿命」と「健康寿命」/医者に診てもらうと早死にする現象「フィンランド症候群」/高血圧の人のほうが“正常”/降圧剤を飲まないほうが長生き
個性が認められない健康診断
個々人の個性の違いを少しも認めない暴挙がまかり通ってきた日本/健康診断の新基準/人それぞれ
寿命はどこまで延ばせるか
ヒトの寿命の上限は何歳?/女が男よりも長生きするのはなぜなのか/生活習慣が同じでも病気になる人とならない人がいるのはなぜか
●おまけの解説 「亀は万年」? カメの寿命について
小保方論文のいちばんの問題は何か
論文の内容に共著者が責任を負うのは当然である/万能細胞がT細胞から作られたという証拠は?/ホンマでっか!?
科学の問題ではなくなった「STAP細胞」
記者会見で語られなかったこと/研究者の功名心と陥穽/科学者としてのそれぞれの処世的立場
IV 現代最大の病気「がん」についての妄信
がんの本性
「がんはもう対処できる寸前まで来ている」と言う米国の著名な学者/がんは後天的に生ずる遺伝子病である/がんになりやすい人、なりにくい人
がんはなぜ治らないのか
手術か無手術かの選択はどちらが正しいか/抗がん剤に延命効果は無い/がんはなぜ再発するのか/「早期発見」できるのは「末期」のがん
未来のがん治療
免疫療法に未来は無い/がんの根本原因から、がん治療の可能性を考える/がん細胞においてのみテロメラーゼを無化できれば……
がんについての統計的、科学的な最適解は?
政治的強者の原発推進派/非論理的な感情論の典型例/治療を強要するのは犯罪的行為である/無症状のがんを治療するのは無意味である
●おまけの解説 放射能と発がん確率
がんとがんもどき
定説を信じることは楽である/がん発生のプロセス/がんもどきと本物のがんの違いは/がんもどきは本物のがんになるか
●おまけのエピソード 研究者としての私の30代
あとがき
文庫版あとがき
解説 内田樹

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