ノギクノハカ
野菊の墓


伊藤左千夫

時代・世代を越えて、誰もがラストで涙する、これを純愛と呼ぶのだ。

政夫と民子は仲の良いいとこ同士だが、政夫が十五、民子が十七の頃には、互いの心に清純な恋が芽生えていた。しかし民子が年上であるために、ふたりの思いは遂げられず、政夫は町の中学へ、民子は強いられ嫁いでいく。数年後、帰省した政夫は、愛しい人が自分の写真と手紙を胸に死んでいったと知る。野菊繁る墓前にくずおれる政夫……。涙なしには読めない「野菊の墓」、ほか三作を収録。

発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-104801-7
C-CODE : 0193
整理番号 : い-5-1
発売日 : 1955/10/27


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伊藤左千夫
イトウ・サチオ

(1864-1913)千葉県生れ。歌人、小説家。1885(明治18)年上京し牛乳牧舎で働いたのち、牛乳搾取業を開業する。30歳の頃から『万葉集』に親しみ、歌会などに出席。1900年正岡子規を訪ねその門人となる。子規の没後、歌誌「馬酔木」を創刊。編集、作歌、『万葉集』研究に全力を尽くす一方、斎藤茂吉など優れた門下生を養成した。また、子規の写生文の影響を受け、1906年小説『野菊の墓』、1908年『春の潮』等を発表した。


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