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肉体と心の相反を描き、恋愛の真理を突く不朽の名作。幸福はなぜ人を不安にさせるのだろう。

永すぎた春

三島由紀夫/著

562円(税込)

本の仕様

発売日:1960/12/13

読み仮名 ナガスギタハル
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-105010-2
C-CODE 0193
整理番号 み-3-10
ジャンル 文芸作品
定価 562円

T大法学部の学生宝部郁雄と、大学前の古本屋の娘木田百子は、家柄の違いを乗り越えてようやく婚約した。一年三カ月後の郁雄の卒業まで結婚を待つというのが、たったひとつの条件だった。二人は晴れて公認の仲になったが、以前の秘かな恋愛の幸福感に比べると、何かしらもの足りなく思われ始めた……。永すぎた婚約期間中の二人の危機を、独特の巧みな逆説とウィットで洒脱に描く。

どういう本?

タイトロジー
(タイトルを読む)
 婚約にはたった一つ条件がついていた。 
 郁雄の父が、郁雄の卒業まで式を挙げさせないつもりだ、と主張したのである。そこで婚約期間は、今年の一月から来年の三月まで、一年三ヶ月の永きにわたることになった。百子は今すぐにも結婚したい気持だったが、郁雄は婚約まで漕ぎつけたあとは、二人が信じ合っている以上、もう結婚したのも同じだというのであった。(本書12ぺージ)

著者プロフィール

三島由紀夫 ミシマ・ユキオ

(1925-1970)東京生れ。本名、平岡公威(きみたけ)。1947(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。1949年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文学賞)、1965年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。1970年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される。

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