トウソンシシュウ
藤村詩集


島崎藤村

あの頃、部屋の片隅で泣いた。代表作を一冊にまとめたベスト詩集。まだあげ初めし前髪の林檎のもとに見えしとき。

〈まだあげ初めし前髪の/林檎のもとに見えしとき/前にさしたる花櫛の/花ある君と思ひけり(初恋)〉〈とほきわかれにたえかねて/このたかどのにのぼるかな(高楼)〉他に『千曲川旅情の歌』『椰子の実』等々、青春の日の抒情と詠嘆を、清新で香り高い調べにのせ、一読忘れがたい印象を残す近代浪漫詩の精華。本書をひもとくことは、在りし日の青春と邂逅することにほかならない。

発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-105516-9
C-CODE : 0192
整理番号 : し-2-15
発売日 : 1968/02/10


452円(定価) 購入


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島崎藤村
シマザキ・トウソン

(1872-1943)筑摩県馬籠村(現在の岐阜県中津川市)に生れる。明治学院卒。1893(明治26)年、北村透谷らと「文学界」を創刊し、教職に就く傍ら詩を発表。1897年、処女詩集『若菜集』を刊行。1906年、1907年の歳月をかけて完成させた最初の長編『破戒』を自費出版するや、漱石らの激賞を受け自然主義文学の旗手として注目された。以降、自然主義文学の到達点『家』、告白文学の最高峰『新生』、歴史小説の白眉『夜明け前』等、次々と発表した。1943(昭和18)年、脳溢血で逝去。享年72。


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