エカキノウエダサン
絵描きの植田さん


いしいしんじ 植田真

雪の白も、草場の緑も花も、たったいま生まれたかのように輝いていた。白い森に互いをさがす絵描きと少女。雪は、少しずつ確実に、二人をつつんでゆく――。

ツノジカ、白テン、ナキウサギ、マヒワ、ツグミ、キレンジャク……高原の小さな村に、絵描きの植田さんは住んでいる。かつて、恋人と聴覚をいっぺんに失った植田さんの心は、いつもしんと静かだ。ある日、凍りついた湖を渡って、母と娘が越してくる。娘メリのすなおさは、植田さんの心を溶かしてゆくが、そのメリが雪の森で遭難して……。植田真の絵が扉をひらく奇跡のような物語。

発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-106926-5
C-CODE : 0193
整理番号 : い-76-6
ジャンル : 文学
エッセイ
発売日 : 2007/12/01


500円(定価) [在庫なし]


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いしいしんじ
イシイ・シンジ

1966(昭和41)年大阪生れ。京都大学文学部仏文学科卒。1996(平成8)年、短篇集『とーきょーいしいあるき』刊行(のち『東京夜話』に改題して文庫化)。2000年、初の長篇『ぶらんこ乗り』刊行。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲治文学賞受賞。2004年『プラネタリウムのふたご』、2006年『ポーの話』、2007年『みずうみ』が、それぞれ三島賞候補に。その他の小説に『トリツカレ男』『四とそれ以上の国』、エッセイに『いしいしんじのごはん日記』『熊にみえて熊じゃない』『遠い足の話』など。現在、京都在住。

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植田真 

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