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田舎教師

田山花袋/著

649円(税込)

発売日:1952/08/19

  • 文庫

等身大(ありのまま)の、僕らがいる――。恋。野心。破局。日本の青春と挫折は、ここから始まった。【自然主義文学の白眉】

家庭貧しく進学できない文学青年林清三は、寒村の小学校教師として赴任する。彼は文士の動きに熱っぽい関心を持ち、同僚を見ては「まごまごしていると自分もこうなってしまう」と焦るが、やがて憧れは薄れ、教員生活に埋もれてゆく……。野心に燃えながら田舎の教師として短い生涯を終えた青年の出世主義とその挫折を、田舎町の風物や生活の中に描いた自然主義文学の代表的作品。

書誌情報

読み仮名 イナカキョウシ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 368ページ
ISBN 978-4-10-107902-8
C-CODE 0193
整理番号 た-8-2
ジャンル 文学・評論
定価 649円

著者プロフィール

田山花袋

タヤマ・カタイ

(1871-1930)栃木県邑楽郡館林町(現・群馬県)に生れる。6歳で父を失い、貧困の中で育つ。1891(明治24)年に尾崎紅葉を訪ね、江見水蔭を知り、彼の指導で小説を書き始める。1907年、女弟子との関係を露骨に告白した『蒲団』が文壇に異常な衝撃を与え、自らの地歩を確実にするとともに、自然主義文学の方向性を決定した。以後『生』『妻』『縁』等の長編を次々と発表。代表作『田舎教師』は名作の評が高い。

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