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松本清張傑作選 悪党たちの懺悔録―浅田次郎オリジナルセレクション―

松本清張/著

649円(税込)

発売日:2013/01/29

  • 文庫

人生――。野望と破滅、そして語れぬ夢。「神は堕落しており、魔は魔の論理を持っている。」――浅田次郎

なぜか懐しい。懐しいばかりか、少しも古びてはいない。風景描写などはことさらないのに、ありありと時代の景色を読み取ることができる──浅田次郎。松本清張を文学史上の「怪物」として敬愛する短編小説の名手が選んだ、卓抜した人物造形と生の悲哀ともに描かれた7つの名編。「啾々吟」「カルネアデスの舟板」「ある小官僚の抹殺」「黒地の絵」「空白の意匠」「大臣の恋」「駅路」を収録。

目次
啾々吟
才能がありながら顧みられなかった男の悲哀
カルネアデスの舟板
変転する価値観に翻弄された学者の栄光と挫折
ある小官僚の抹殺
汚職事件に巻き込まれて「自殺」した官僚の絶望
黒地の絵
妻を犯された炭坑事務員の凄まじいまでの復讐劇
空白の意匠
軋轢の中で苦しみもがく新聞社広告部長の末路
大臣の恋
国務大臣が恋した少女と40年前にした約束の顛末
駅路
平凡な人生を送ってきた男の哀しい逃避行
人間を描く 浅田次郎
解題 香山二三郎

書誌情報

読み仮名 マツモトセイチョウケッサクセンアクトウタチノザンゲロクアサダジロウオリジナルセレクション
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 400ページ
ISBN 978-4-10-110971-8
C-CODE 0193
整理番号 ま-1-65
ジャンル ミステリー・サスペンス・ハードボイルド、文学賞受賞作家
定価 649円

著者プロフィール

松本清張

マツモト・セイチョウ

(1909-1992)福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。

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