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死顔

吉村昭/著

407円(税込)

発売日:2009/06/29

  • 文庫
  • 電子書籍あり

没後三年。死を自覚した著者が最期に書き遺した名編。遺作短編集。

生と死を見つめつづけた作家が、兄の死を題材にその死生観を凝縮させた遺作。それは自身の死の直前まで推敲が重ねられていた──「死顔」。明治時代の条約改正問題とロシア船の遭難事件を描きながら、原稿のまま残された未定稿──「クレイスロック号遭難」。さらに珠玉の三編を合わせて収録した遺作短編集。著者の闘病と最後の刻を夫人・津村節子がつづった「遺作について」を併録。

目次
ひとすじの煙
二人
山茶花
クレイスロック号遭難
死顔
遺作について――後書きに代えて 津村節子

解説 川西政明

書誌情報

読み仮名 シニガオ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 160ページ
ISBN 978-4-10-111751-5
C-CODE 0193
整理番号 よ-5-51
ジャンル 文芸作品
定価 407円
電子書籍 価格 451円
電子書籍 配信開始日 2013/05/03

著者プロフィール

吉村昭

ヨシムラ・アキラ

(1927-2006)東京・日暮里生れ。学習院大学中退。1966(昭和41)年『星への旅』で太宰治賞を受賞。同年発表の『戦艦武蔵』で記録文学に新境地を拓き、同作品や『関東大震災』などにより、1973年菊池寛賞を受賞。以来、現場、証言、史料を周到に取材し、緻密に構成した多彩な記録文学、歴史文学の長編作品を次々に発表した。主な作品に『ふぉん・しいほるとの娘』(吉川英治文学賞)、『冷い夏、熱い夏』(毎日芸術賞)、『破獄』(読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞)、『天狗争乱』(大佛次郎賞)等がある。

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