スイチュウトシデンドロカカリヤ
水中都市・デンドロカカリヤ


安部公房

狂っているのは、私か世界か。人間存在の不安感を描ききった世にも奇妙な11編。

ある日突然現われた父親と名のる男が、奇怪な魚に生れ変り、それまで何の変哲も無かった街が水中の世界に変ってゆく「水中都市」、コモン君が、見馴れぬ植物になる話「デンドロカカリヤ」、安部短編作品の頂点をなす表題二作に、戯曲「友達」の原型となった「闖入者」や「飢えた皮膚」など、寓意とユーモアあふれる文体の内に人間存在の不安感を浮び上がらせた初期短編11編を収録。

発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-112107-9
C-CODE : 0193
整理番号 : あ-4-7
ジャンル : 小説
現代の小説(純文学)
発売日 : 1973/08/01


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安部公房
アベ・コウボウ

(1924-1993)東京生れ。東京大学医学部卒。1951(昭和26)年「壁」で芥川賞を受賞。1962年に発表した『砂の女』は読売文学賞を受賞したほか、フランスでは最優秀外国文学賞を受賞。その他、戯曲「友達」で谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』で読売文学賞を受賞するなど、受賞多数。1973年より演劇集団「安部公房スタジオ」を結成、独自の演劇活動でも知られる。海外での評価も極めて高く、1992(平成4)年にはアメリカ芸術科学アカデミー名誉会員に。1993年急性心不全で急逝。

デンドロカカリヤ

飢えた皮膚
詩人の生涯
空中楼閣
闖入者
ノアの方舟
プルートーのわな
水中都市
鉄砲屋
イソップの裁判
解説 ドナルド・キーン

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