ゲンジモノガタリ02
源氏物語〔二〕


円地文子

センスの冴えた描写、男性的な、強靭な訳だ――石田衣良。至高の名訳、円地源氏。源氏物語千年紀。

政争に巻き込まれた光源氏は、自ら都を離れ寂しい須磨に流謫するも、復帰の後は生来の有能さを発揮して、政界で地位を築く。妻となる紫の上や明石の君と心を通わせあう一方で、若き日に愛した藤壺の宮、六条の御息所、さらに父帝との永訣が源氏を悲しみの淵へ沈める。生と死、名誉と罪、源氏をめぐるすべてが、因果で結ばれ流転してゆく。光と闇に彩られた、物語中盤のクライマックス。

発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-112717-0
C-CODE : 0193
整理番号 : え-2-17
発売日 : 2008/09/01


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円地文子
エンチ・フミコ

(1905-1986)東京生れ。国語学者・上田萬年の次女。日本女子大附属高女中退。早くから古典、特に江戸末期の頽廃耽美趣味に親しんだ。1935(昭和10)年、戯曲集『惜春』を処女出版したのち小説に転じ、『朱を奪ふもの』(1956年)『傷ある翼』(1960年)『虹と修羅』(1968年)の三部作で谷崎潤一郎賞、『遊魂』(1971年)で日本文学大賞を受賞。1967年より『源氏物語』の現代語訳に取り組み、1973年に完成。1985年文化勲章を受章した。




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