コダマアルセイネンキトツイソウノモノガタリ
木精―或る青年期と追想の物語―


北杜夫

ドイツ留学中の「ぼく」の心に甦る許されぬ恋の記憶――。マンボウ先生、若き日の魂の遍歴。

ドイツの神経研究所で学ぶひとりの日本人精神科医。彼が遠い異国へやって来たのは、人妻との情事に終止符を打つためでもあった。ドナウ源流地帯、チロルの山々、北国の町々――ヨーロッパを彷徨う彼の胸に去来する不倫の恋への甘美な追憶、そして、作家としての目覚めと将来への怯え。著者自身の若き日の魂の遍歴をふり返り、虚構のうちに再構成した《心の自伝》。『幽霊』の続編。

発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-113120-7
C-CODE : 0193
整理番号 : き-4-20
発売日 : 1979/08/25


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北杜夫
キタ・モリオ

(1927-2011)1927(昭和2)年5月東京生れ。1960年、半年間の船医体験をもとに『どくとるマンボウ航海記』を刊行。同年、『夜と霧の隅で』で芥川賞を受賞。その後『楡家の人びと』(1964)で毎日出版文化賞、1986年に『輝ける碧き空の下で』で日本文学大賞、1996年芸術院会員。1998年には『青年茂吉』を始めとする斎藤茂吉評伝四部作により大佛次郎賞を受賞。ユーモア溢れるエッセイでも活躍した。2011年10月24日逝去。


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