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木精―或る青年期と追想の物語―

北杜夫/著

605円(税込)

発売日:1979/08/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

ドイツ留学中の「ぼく」の心に甦る許されぬ恋の記憶――。マンボウ先生、若き日の魂の遍歴。

ドイツの神経研究所で学ぶひとりの日本人精神科医。彼が遠い異国へやって来たのは、人妻との情事に終止符を打つためでもあった。ドナウ源流地帯、チロルの山々、北国の町々――ヨーロッパを彷徨う彼の胸に去来する不倫の恋への甘美な追憶、そして、作家としての目覚めと将来への怯え。著者自身の若き日の魂の遍歴をふり返り、虚構のうちに再構成した《心の自伝》。『幽霊』の続編。

書誌情報

読み仮名 コダマアルセイネンキトツイソウノモノガタリ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 336ページ
ISBN 978-4-10-113120-7
C-CODE 0193
整理番号 き-4-20
ジャンル 文学賞受賞作家、ノンフィクション
定価 605円
電子書籍 価格 671円
電子書籍 配信開始日 2013/09/06

著者プロフィール

北杜夫

キタ・モリオ

(1927-2011)本名・斎藤宗吉。東京青山生れ。旧制松本高等学校を経て、東北大学医学部を卒業。神経科専攻。1960年、半年間の船医としての体験をもとに『どくとるマンボウ航海記』を刊行。同年、『夜と霧の隅で』で芥川賞を受賞。その後、『楡家の人びと』(毎日出版文化賞)、『輝ける碧き空の下で』(日本文学大賞)などの小説、歌集『寂光』を発表する一方、「マンボウ・シリーズ」や『あくびノオト』などユーモアあふれるエッセイでも活躍した。父、斎藤茂吉の生涯をつづった「茂吉四部作」により大佛次郎賞受賞。

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