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鬼怒川

有吉佐和子/著

781円(税込)

発売日:1980/05/25

  • 文庫
  • 電子書籍あり

絹の里・結城でたくましく生きた一人の女の生涯。

鬼怒川のほとりにある絹の里・結城。貧農の娘チヨは、紬織りの腕を見込まれて、16歳で日露戦争生き残りの勇士のもとに嫁いだ。気のいい婚家の人々の中で、彼女は幸せになれるかに思われた。しかし、夫も、太平洋戦争から復員した息子も、そして孫までも“黄金埋蔵伝説”にとり憑かれ、悲惨な運命を辿る……。戦争の傷跡を背負いながら精一杯たくましく生きたひとりの女の生涯を描く。

目次
第一章 綿帽子
第二章 黄金伝説
第三章 鬼怒川
第四章 満月
解説 小山鉄郎

書誌情報

読み仮名 キヌガワ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 448ページ
ISBN 978-4-10-113215-0
C-CODE 0193
整理番号 あ-5-15
ジャンル 文芸作品
定価 781円
電子書籍 価格 704円
電子書籍 配信開始日 2014/03/07

著者プロフィール

有吉佐和子

アリヨシ・サワコ

(1931-1984)和歌山生れ。東京女子大短大卒。1956(昭和31)年「地唄」が芥川賞候補となり文壇に登場。代表作に、紀州を舞台にした年代記『紀ノ川』『有田川』『日高川』の三部作、一外科医のために献身する嫁姑の葛藤を描く『華岡青洲の妻』(女流文学賞)、老年問題の先鞭をつけた『恍惚の人』、公害問題を取り上げて世評を博した『複合汚染』など。理知的な視点と旺盛な好奇心で多彩な小説世界を開花させた。

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