ホントウニイキタヒ
本当に生きた日


城山三郎

女性にとって、仕事とは何か? 充実した人生とは何か? 城山文学の異色作。没後一年。

二児の母で、三十八歳になる素子は、平凡な専業主婦だった。だが、大学講師でメディアにも進出しているやり手の友人・ルミに強引に誘われ、彼女の事務所を手伝うことになった。様々な出来事に翻弄されながらも、次第に仕事への意欲を覚える素子。しかし、一方で平穏な家庭に影響が出始め……。本格化した女性の社会進出を背景に、女性にとって仕事とは何か、人生の充実とは何かを描く。

発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-113332-4
C-CODE : 0193
整理番号 : し-7-32
ジャンル : 小説
現代の小説(純文学)
発売日 : 2008/04/01

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城山三郎
シロヤマ・サブロウ

(1927-2007)名古屋生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎えた。一橋大学卒業後、愛知学芸大学に奉職、景気論等を担当。1957(昭和32)年、『輸出』により文学界新人賞、1959年『総会屋錦城』で直木賞を受け、経済小説の開拓者となる。吉川英治文学賞、毎日出版文化賞受賞の『落日燃ゆ』の他、『男子の本懐』『黄金の日日』『役員室午後三時』『毎日が日曜日』『官僚たちの夏』『もう、きみには頼まない』『硫黄島に死す』『指揮官たちの特攻―幸福は花びらのごとく―』等、多彩な作品群は幅広い読者を持つ。1996(平成8)年、菊池寛賞を、2002(平成14)年、朝日賞を受賞。2007年3月22日没。享年79。没後発見された愛妻への遺稿『そうか、もう君はいないのか』と、愛妻が倒れる前年から最晩年まで自らを励ますかのように綴られた手帳の記述をまとめた『どうせ、あちらへは手ぶらで行く』は世代を超えたベストセラーとなった。

朝の一服
妻たちの王国
ふしぎな会合
大臣の名刺
親友の行方
男の修羅場
赴任先にて
引き取り手
しゃれた関係
雨の原宿
袋物の味
金曜の夜
警察署にて
一本の電話
男の休憩室
弱い獲物
事件I
ゆれる家々
花々の中で
夏の終わり
波紋
事件II
日曜日の客
解説 梯久美子

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