ムショゾクノジカンデイキル
無所属の時間で生きる


城山三郎

どこにも関係のない、どこにも属さない一人の人間としての時間。城山三郎が遺した心に響く提言。没後一年。

どこにも関係のない、どこにも属さない一人の人間としての時間──それは、人間を人間としてよみがえらせ、より大きく育て上げる時間となるだろう。「無所属の時間」を過ごすことで、どう生き直すかを問い続ける著者。その厳しい批評眼と暖かい人生観は、さりげない日常の一つ一つの出来事にまで注がれている。人と社会を見つめてきた作家の思いと言葉が凝縮された心に迫る随筆集。

発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-113333-1
C-CODE : 0195
整理番号 : し-7-33
ジャンル : 文学
エッセイ
発売日 : 2008/04/01

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城山三郎
シロヤマ・サブロウ

(1927-2007)名古屋生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎えた。一橋大学卒業後、愛知学芸大学に奉職、景気論等を担当。1957(昭和32)年、『輸出』により文学界新人賞、1959年『総会屋錦城』で直木賞を受け、経済小説の開拓者となる。吉川英治文学賞、毎日出版文化賞受賞の『落日燃ゆ』の他、『男子の本懐』『黄金の日日』『役員室午後三時』『毎日が日曜日』『官僚たちの夏』『もう、きみには頼まない』『硫黄島に死す』『指揮官たちの特攻―幸福は花びらのごとく―』等、多彩な作品群は幅広い読者を持つ。1996(平成8)年、菊池寛賞を、2002(平成14)年、朝日賞を受賞。2007年3月22日没。享年79。没後発見された愛妻への遺稿『そうか、もう君はいないのか』と、愛妻が倒れる前年から最晩年まで自らを励ますかのように綴られた手帳の記述をまとめた『どうせ、あちらへは手ぶらで行く』は世代を超えたベストセラーとなった。

お叱りの手紙
日帰りの悔い
子猫とナポレオン
慶弔積立金なんて
ヴェネツィアと黒衣
組織を超え、光の中へ
自分を見物する心
東京での一日
一日四分割法
途方もない夢
熱い拍手
どん尻が一番
渡世の掟
いまの世の仙人たち
にがい笑い
パートナー志願
ハッダと冷麦
箱根の夜は更けて
旅さまざま
三十代最後の年には
この日、この空、この私
一日の明暗
四十代最後の年に
ハート・トラブル
冬を送り出す
四十代最後の年に(続)
人間の奥行き
五十代半ばにて
アラスカに果てた男たち
人生、当たり外れ
六十代をふり返る
湘南、二十四時
ある朝、東京で
孫の来る家
楽しみを求めて
定住意向
あとがき――一日一快のすすめ
解説 高杉良



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