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飢餓海峡〔下〕

水上勉/著

990円(税込)

発売日:1990/04/08

  • 文庫
  • 電子書籍あり

いかなる権力も、運命の前には無力なのか。ひとりの殺人鬼の哀切極まる生涯を描く社会派小説の白眉。

波濤荒れ狂う荒涼とした海峡で発生した殺人事件を執拗に追い続けた、函館署の弓坂吉太郎。そして十年の後、杉戸八重殺害犯の捜索にあたることになった舞鶴東署の味村時雄。両刑事の執念が実を結んだ時、謎の人物、犬飼多吉こと樽見京一郎の実像が浮かび上がる……。青函連絡船洞爺丸沈没の海難事故に想を得て、雄大な構想で人間の宿命を描き切った長編ミステリー小説。

目次
第十四章 死体
第十五章 疑惑
第十六章 海峡
第十七章 壁
第十八章 対決
第十九章 栗田湾の舟
第二十章 廃家にて
第二十一章 絹の袋
第二十二章 十年一日
第二十三章 下北と東舞鶴
第二十四章 倶知安行
第二十五章 落日の海峡
 あとがき
解説 尾崎秀樹

書誌情報

読み仮名 キガカイキョウ2
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 512ページ
ISBN 978-4-10-114125-1
C-CODE 0193
整理番号 み-7-25
ジャンル 文学賞受賞作家
定価 990円
電子書籍 価格 649円
電子書籍 配信開始日 2008/05/01

著者プロフィール

水上勉

ミズカミ・ツトム

(1919-2004)福井県生れ。少年時代に禅寺の侍者を体験する。立命館大学文学部中退。戦後、宇野浩二に師事する。1959(昭和34)年『霧と影』を発表し本格的な作家活動に入る。1960年『海の牙』で探偵作家クラブ賞、1961年『雁の寺』で直木賞、1971年『宇野浩二伝』で菊池寛賞、1975年『一休』で谷崎賞、1977年『寺泊』で川端賞、1983年『良寛』で毎日芸術賞を受賞する。『金閣炎上』『ブンナよ、木からおりてこい』『土を喰う日々』など著書多数。2004(平成16)年9月永眠。

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