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出撃指令が下り、発進の合図を待つ狂気の時間――。
島尾文学の精髄を集めた傑作九編。

  • 映画化海辺の生と死(2017年7月公開)

出発は遂に訪れず

島尾敏雄/著

724円(税込)

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発売日:1973/09/30

読み仮名 シュッパツハツイニオトズレズ
シリーズ名 新潮文庫
装幀 浜田太/カバー写真、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-116401-4
C-CODE 0193
整理番号 し-11-1
ジャンル 文芸作品
定価 724円

特攻隊長として予定された死、その死を準備するためのくるった日常――。出撃命令が下って待機中に終戦を迎えた島尾敏雄は戦後、哀しみを湛えたユーモアの中に底深い虚無と崩壊の感覚を宿した作品を生み続ける。戦争体験を扱った作品群の到達点を示す表題作他、島の娘と隊長の逢瀬を描く「島の果て」、デビュー作「単独旅行者」など、島尾文学の精髄をあますところなく伝える傑作九編を収録。

著者プロフィール

島尾敏雄 シマオ・トシオ

(1917-1986)横浜生れ。九大卒。1944(昭和19)年、第18震洋隊(特攻隊)の指揮官として奄美群島加計呂麻島に赴く。1945年8月13日に発動命令が下るが、発進命令がないままに15日の敗戦を迎える。1948年、『単独旅行者』を刊行し、新進作家として注目を集める。以後、私小説的方法によりながらも日本的リアリズムを超えた独自の作風を示す多くの名作を発表。代表作に『死の棘』(日本文学大賞・読売文学賞・芸術選奨)、『魚雷艇学生』(野間文芸賞・川端康成文学賞)など。

目次

島の果て
単独旅行者
夢の中での日常

帰巣者の憂鬱
廃址
帰魂譚
マヤと一緒に
出発は遂に訪れず

解説 森川達也
「心配」の波紋が重なるとき 堀江敏幸

判型違い

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