ホーム > 書籍詳細:海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年 5

海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年 5

塩野七生/著

572円(税込)

発売日:2009/06/29

  • 文庫

「地中海の女王」は試練の時を迎える。大航海時代の到来がヴェネツィア共和国の運命を変えた。『ローマ人の物語』に並ぶ代表作。

十五世紀末、ポルトガルがインドへの新航路を発見という、中世の一大ニュースがヨーロッパ中を駆け巡る。トルコ帝国との攻防も続く中、スペインに代表される君主制国家も台頭。ヴェネツィアは統治能力の向上による対抗を図るも、「持たぬ者の悲哀」を味わうことになる。地中海から大西洋へ。海洋都市国家から領土型封建国家へ。新時代の幕開けはすぐそこまで迫っていた。

目次
カバーの絵画について
第十話 大航海時代の挑戦
胡椒ショック/航海者たち/危機/巻き返し/通商と産業と/労使の間/ヴェネツィアの組合
第十一話 二大帝国の谷間で
都市国家から領土国家へ/統治能力の向上を期して/ヴェネツィアの光と影/元首(ドージェ)グリッティ/その息子/大国の台頭/プレヴェザの海戦/レパントへの道/レパントの海戦/海戦/レパント以後
図版出典一覧

書誌情報

読み仮名 ウミノミヤコノモノガタリヴェネツィアキョウワコクノイッセンネン05
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 256ページ
ISBN 978-4-10-118136-3
C-CODE 0122
整理番号 し-12-36
ジャンル 世界史
定価 572円

著者プロフィール

塩野七生

シオノ・ナナミ

1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006 年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008ー2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。2011年、「十字軍物語」シリーズ全4冊完結。2013年、『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』(上・下)を刊行。2017年、「ギリシア人の物語」シリーズ全3巻を完結させた。

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