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ローマ人の物語 32―迷走する帝国〔上〕―

塩野七生/著

572円(税込)

発売日:2008/08/28

  • 文庫

「危機の三世紀」を迎えた帝国。失われるローマ人らしさ。

建国以来、幾多の困難を乗り越えながら版図を拡大してきた帝国ローマ。しかし、浴場建設で現代にも名前を残すカラカラの治世から始まる紀元三世紀の危機は異常だった。度重なる蛮族の侵入や同時多発する内戦、国内経済の疲弊、地方の過疎化など、次々と未曾有の難題が立ちはだかる。73年の間に22人もの皇帝が入れ替わり、後世に「危機の三世紀」として伝えられたこの時代、ローマは「危機を克服する力」を失ってしまったのか。

目次
カバーの銅貨について
読者に
第一部 ローマ帝国・三世紀前半
第一章(紀元二一一年―二一八年)
皇帝カラカラ/誰でもローマ市民!/「既得権」と「取得権」/「取得権」の「既得権」化による影響/帝国防衛/ローマのインフレ/パルティア戦役/機動部隊/メソポタミアへ/謀殺/皇帝マクリヌス/撤退/シリアの女/帝位奪還
第二章(紀元二一八年―二三五年)
皇帝ヘラガバルス/皇帝アレクサンデル・セヴェルス/法学者ウルピアヌス/六年の平和/忠臣失脚/歴史家ディオ/ササン朝ペルシア/再興の旗印/ペルシア戦役(1)/兵士たちのストライキ/第一戦/ゲルマン対策/ライン河畔

図版出典一覧

書誌情報

読み仮名 ローマジンノモノガタリ32メイソウスルテイコク1
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 224ページ
ISBN 978-4-10-118182-0
C-CODE 0122
整理番号 し-12-82
ジャンル 世界史
定価 572円

著者プロフィール

塩野七生

シオノ・ナナミ

1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006 年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008ー2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。2011年、「十字軍物語」シリーズ全4冊完結。2013年、『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』(上・下)を刊行。2017年、「ギリシア人の物語」シリーズ全3巻を完結させた。

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