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ローマ人の物語 37―最後の努力〔下〕―

塩野七生/著

506円(税込)

発売日:2009/08/28

  • 文庫

帝国に君臨した絶対君主、世界はすでに中世の入り口に。

紀元324年、ライヴァルのリキニウスを敗走させ、ただ一人の最高権力者として内戦を勝ち残ったコンスタンティヌス。帝国全体の一新を企て、自らの名を冠した新都コンスタンティノポリスを建設。帝国の絶対専制君主として君臨したコンスタンティヌス帝は、旧来の安全保障の概念を放棄し、キリスト教を特権的に振興。ローマをまったく別の姿に変えてしまう。それは中世のはじまりの姿だった――。

目次
カバーの金貨について
第二部 コンスタンティヌスの時代(承前)(紀元三〇六年―三三七年)
唯一人の最高権力者(インペラトール)/新都建設/指導層の変貌/軍の変貌/富の格差/家庭内悲劇
第三部 コンスタンティヌスとキリスト教
雌伏の時期/表舞台に/「ミラノ勅令」/キリスト教振興策/ニケーア公会議/「インストゥルメントゥム・レーニ」(Instrumentum regni)つまりは「支配の道具」
年表
参考文献
図版出典一覧

書誌情報

読み仮名 ローマジンノモノガタリ37サイゴノドリョク3
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 160ページ
ISBN 978-4-10-118187-5
C-CODE 0122
整理番号 し-12-87
ジャンル 世界史
定価 506円

著者プロフィール

塩野七生

シオノ・ナナミ

1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006 年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008ー2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。2011年、「十字軍物語」シリーズ全4冊完結。2013年、『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』(上・下)を刊行。2017年、「ギリシア人の物語」シリーズ全3巻を完結させた。

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