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むこうだんばら亭

乙川優三郎/著

565円(税込)

発売日:2007/09/28

  • 文庫

堕ちてなお生きようとする寄る辺なき男女の流転の生。深い余韻を残す著者の最高傑作!

江戸での暮しに絶望し、あてどない旅に出た孝助は、途中で身請けした宿場女郎のたかと銚子へ流れ着いた。イワシや醤油で賑わうとっぱずれの地で、彼は酒亭「いなさ屋」を開き、裏では桂庵を営んだ。店には夜ごと寄る辺なき人々が集う。貧苦ゆえに売笑する少女、放埒な暮しに堕ちてゆく女……思うにまかせぬ人生の瀬戸際にあって、なお逞しく生きようとする市井の男女を描く連作短編集。

目次
行き暮れて
散り花
希望
男波女波
旅の陽射し
古い風
磯笛
果ての海
解説 島内景二

書誌情報

読み仮名 ムコウダンバラテイ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 352ページ
ISBN 978-4-10-119223-9
C-CODE 0193
整理番号 お-61-3
ジャンル 歴史・時代小説、文学賞受賞作家
定価 565円

著者プロフィール

乙川優三郎

オトカワ・ユウザブロウ

1953年東京生まれ。外資系ホテル勤務などを経て1996年小説家デビュー。2001年『五年の梅』で山本周五郎賞。2002年『生きる』で直木三十五賞。2013年 初の現代小説『脊梁山脈』で大佛次郎賞。2016年『太陽は気を失う』で芸術選奨文部科学大臣賞。2017年『ロゴスの市』で島清恋愛文学賞。著書に『潜熱』『二十五年後の読書』『この地上において私たちを満足させるもの』など。

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