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さざなみ情話

乙川優三郎/著

565円(税込)

発売日:2009/09/29

  • 文庫

「生きていてもはじまらないもの」「だが死んだってはじまらないじゃないか」惚れた女と命懸けで添い遂げようとする男の矜持。感涙の恋愛時代長編。

銚子から江戸へ。高瀬舟を駆って修次は暮らす。だが、借金して手に入れた舟では稼げる金もしれている。父兄を海で亡くした彼は、母妹の面倒もみなければならない。松戸の平潟河岸で出会った女が、彼の人生に希望を灯してくれた。ちせというその女は売笑をしていた。女衒に買われ流れてきたのだ。彼女を身請けして添い遂げようと修次は決意するのだが……。深い感動を呼ぶ時代長編。

目次
冬の川 ふゆのかわ
執心 しゅうしん
妹 いもうと
飛花落葉 ひからくよう
約束 やくそく
慕情 ぼじょう
波の鼓 なみのつづみ
解説 島内景二

書誌情報

読み仮名 サザナミジョウワ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 304ページ
ISBN 978-4-10-119224-6
C-CODE 0193
整理番号 お-61-4
ジャンル 歴史・時代小説、文学賞受賞作家
定価 565円

著者プロフィール

乙川優三郎

オトカワ・ユウザブロウ

1953年東京生まれ。外資系ホテル勤務などを経て1996年小説家デビュー。2001年『五年の梅』で山本周五郎賞。2002年『生きる』で直木三十五賞。2013年 初の現代小説『脊梁山脈』で大佛次郎賞。2016年『太陽は気を失う』で芸術選奨文部科学大臣賞。2017年『ロゴスの市』で島清恋愛文学賞。著書に『潜熱』『二十五年後の読書』『この地上において私たちを満足させるもの』など。

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