ホーム > 書籍詳細:本当はひどかった昔の日本―古典文学で知るしたたかな日本人―

昔の日本はよかったなんて大嘘! 残酷かつ逞しい日本人の姿を古典文学から読み解く。

本当はひどかった昔の日本―古典文学で知るしたたかな日本人―

大塚ひかり/著

562円(税込)

本の仕様

立ち読みする

発売日:2016/09/01

読み仮名 ホントウハヒドカッタムカシノニホンコテンブンガクデシルシタタカナニホンジン
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-120516-8
C-CODE 0195
整理番号 お-98-1
ジャンル 古典
定価 562円
電子書籍 価格 626円
電子書籍 配信開始日 2017/02/17

昔の日本では、子供は健やかに育てられ、家族は愛に満ちていた……なんて大嘘。『古事記』や『枕草子』『源氏物語』『宇治拾遺物語』などをひもとけば、育児放棄や児童人身売買、マタハラに介護地獄、ストーカー殺人から動物虐待まで、現代に負けない残虐悲惨な話だらけ! しかし、それでも逞しくて人間味あふれる日本人の姿を、日本文学の古典から読み解く「文芸ワイドショー」。

著者プロフィール

大塚ひかり オオツカ・ヒカリ

1961年生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒。個人全訳『源氏物語』、『ブス論』『本当はひどかった昔の日本』『昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか』『本当はエロかった昔の日本』『日本の古典はエロが9割』等、著書多数。

目次

はじめに
第一章 捨て子、育児放棄(ネグレクト)満載の社会――昔もあった大阪二児餓死事件
――私は若いころ、とっかえひっかえ男と関係し、淫乱で、幼い子を棄て、男と寝た。長いあいだ、子は乳に飢えていた――『日本霊異記(にほんりょういき)』
第二章 昔もあった電車内ベビーカー的論争――「夜泣きがうるさい」と子を捨てるようシングルマザーに迫る村人たち
――夜泣きする子がいると七浦七里枯れるという。その子を捨てぬなら、とうしん太夫(だゆう)ともども、この浦で安全に暮らすことはできないぞ――『かるかや』
第三章 虐待天国江戸時代――伝統的「貧困ビジネス」の実態
――捨てられている子をもらい取って飢えさせ、もっぱら養育費を貪(むさぼ)ることばかりしていたので、いつとはなしに人が知って、“子貰婆”ともあだ名していたが――『雲萍雑志(うんぴょうざっし)』
第四章 本当はもろかった昔の「家族」――虐待の連鎖も描かれていた『東海道四谷怪談』
――お熊「ええ、お前さんがそのように甘やかすから、とかく行商に出ても銭をくすねて買い食いばかりしやがる。さあ銭をどこに隠した。出さないか、この餓鬼は、出しやがらねぇのか」と、つねる――『東海道四谷怪談』
第五章 マタハラと呼ぶにはあまりに残酷な「妊婦いじめ」
――横腹をしたたかに蹴ったものだから、ああ、いたわしいことよ、たちまち藻(も)の花(はな)の横腹が破れ、破れ目から血に染まって出てきたのは男子と見え、まだ産み月にはなっていなかったものの五体満足で、ただ目があいていないというだけ――『梅花氷裂(ばいかひょうれつ)』
第六章 毒親だらけの近松もの
――傍若無人の継父はせせら笑って、「ようぬかすな。盗人の昼寝にも当てがあるんだ。お前の母には何の見込みもないけれど、お前を売って食うために夫婦になった」――『長町女腹切(ながまちおんなはらきり)』
第七章 昔もあった介護地獄――舌切り雀の真実
――隣に住んでいた女は、子どもに、「同じ年寄りでも、隣の人はあんななのに、大したことは何もおできにならない」などと言われて――『宇治拾遺物語』
第八章 昔もあったブラック企業――リアル奴隷の悲惨な日々
――「お前らがこの麦を蒔かぬなら、妻や子どもをつかまえて、耳を切り、鼻を削ぎ、髪を切って尼にして、縄で縛って痛めつけるぞ」と、ひどく責められるので、御材木の納入はますます遅くなってしまいました。その上、百姓の在家一宇を、地頭殿が壊して持って行ってしまいました――『紀伊阿弖河(あてがわの)庄百姓等申状』
第九章 昔もいた? 角田美代子――家族同士の殺戮という究極の残酷 
――太夫をとらえて引っ立てて、国分寺の広庭に、五尺の穴を掘り、肩から下を土に埋め、竹の鋸(のこぎり)をこしらえて、「断じて他人に引かせるな。子どもに引かせて、つらい目にあわせてやれ」とのご命令である――『さんせう太夫』
第十章 いにしえのストーカー殺人に学ぶ傾向と対策
――夫のアメノヒホコはその妻が逃げたことを聞き知って、すぐに追って渡来して、難波に入ろうとしたところ、その“渡(わたり)の神”が行く手を塞(ふさ)いで入れさせなかった――『古事記』
第十一章 若者はいつだって残酷――「英雄」か「キレやすい若者」か
――明け方、兄が厠に入った時、待ち伏せしてとらえ、つかみつぶして、手足をもぎ取って、薦(こも)に包んで投げ棄てました――『古事記』
第十二章 心の病は近代文明病にあらず
――にわかに起き上がり、大きな伏籠(ふせご)の下にあった香炉を取ると、殿の後ろに近づいて、さっと中の灰を浴びせかけました――『源氏物語』
第十三章 動物虐待は日常茶飯――そして極端なペット愛好
――この翁まろを打ち懲らしめて犬島へ流せ、今すぐ――『枕草子』
第十四章 究極の見た目社会だった平安中期
――まずとてもおかしなことに、東宮は「東宮学士の前では漢文は読まない」と言うのです。「大将や源中納言となら漢文も読むし、何でも習いたい、顔の醜い人には向き合いたくない、いらつく」ということのようです――『うつほ物語』
第十五章 昔から、金の世の中
――どうか、銅銭万貫と、白米万石と、美しい女を、たくさんお恵みください――『日本霊異記』
あとがき 幻想を捨てるとラクになる
年表
主要参考文献一覧
解説  清水義範

判型違い(書籍)

感想を送る

新刊お知らせメール

大塚ひかり
登録する
古典
登録する

同じジャンルの本

書籍の分類

本当はひどかった昔の日本―古典文学で知るしたたかな日本人―

全国の書店、または以下のネット書店よりご購入ください。

※ 書店によっては、在庫の無い場合や取扱いの無い場合があります。あらかじめご了承ください。
※詳しい購入方法は、各ネット書店のサイトにてご確認ください。

  • amazon
  • 楽天ブックス
  • 7net
  • e-hon
  • HonyaClub
  • TSUTAYA ONLINE
  • 紀伊國屋書店
  • エルパカBOOKS - HMV
  • honto

本当はひどかった昔の日本―古典文学で知るしたたかな日本人―

以下のネット書店よりご購入ください。

※対応端末でお探しください。

Shincho Live!