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奇跡のように実現した二人の出会い、そして最後の対話――。河合隼雄と小川洋子の「物語の魂」が静かに響き合う。

生きるとは、自分の物語をつくること

小川洋子/著、河合隼雄/著

432円(税込)

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発売日:2011/03/01

読み仮名 イキルトハジブンノモノガタリヲツクルコト
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-121526-6
C-CODE 0195
整理番号 お-45-6
ジャンル 評論・文学研究、文学賞受賞作家
定価 432円
電子書籍 価格 389円
電子書籍 配信開始日 2013/08/02

人々の悩みに寄り添い、個人の物語に耳を澄まし続けた臨床心理学者と、静謐でひそやかな小説世界を紡ぎ続ける作家。二人が出会った時、『博士の愛した数式』の主人公たちのように、「魂のルート」が開かれた。子供の力、ホラ話の効能、箱庭のこと、偶然について、原罪と原悲、個人の物語の発見……。それぞれの「物語の魂」が温かく響き合う、奇跡のような河合隼雄の最後の対話。

著者プロフィール

小川洋子 オガワ・ヨウコ

1962(昭和37)年、岡山県生れ。早稲田大学第一文学部卒。1988年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。1991(平成3)年「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。主な著書に『ホテル・アイリス』『沈黙博物館』『アンネ・フランクの記憶』『薬指の標本』『夜明けの縁をさ迷う人々』『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』等。2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞を受賞。『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、2006年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、2013年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。翻訳された作品も多く、海外での評価も高い。

河合隼雄 カワイ・ハヤオ

(1928-2007)兵庫県生れ。京大理学部卒。京大教授。日本におけるユング派心理学の第一人者であり、臨床心理学者。文化功労者。文化庁長官を務める。独自の視点から日本の文化や社会、日本人の精神構造を考察し続け、物語世界にも造詣が深かった。著書は『昔話と日本人の心』(大佛次郎賞)『明恵 夢を生きる』(新潮学芸賞)『こころの処方箋』『猫だましい』『大人の友情』『心の扉を開く』『縦糸横糸』『泣き虫ハァちゃん』など多数。

目次

I 魂のあるところ
友情が生まれるとき
数字にみちびかれて
永遠につながる時間
子供の力
ホラ話の効能
II 生きるとは、自分の物語をつくること
自分の物語の発見
「偶然」に気づくこと
黙っていられるかどうか
箱庭を作る
原罪と物語の誕生
多神教の日本に生まれた『源氏物語』
「死」への思い、「個」への執着
「原罪」と「原悲」
西欧一神教の人生観
厳密さと曖昧さの共存
忘れていたことが出て来る
傍にいること
二人のルート――少し長すぎるあとがき 小川洋子

つなぐ本×本 つながる読書<広がる世界

心配性のハリネズミの「物語力」。

ああなったら、こうなったら、と取り越し苦労ばかりしているハリネズミ。その「物語力」ときたら……恐れを超えた出会いがもたらすよろこび。

人はなぜ書こうとするのか。

『私のなかの彼女』は第二回「河合隼雄賞 物語賞」受賞作品。心に芽生えた書きたいという衝動、新しい私の物語。

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