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日本人の矜持―九人との対話―

藤原正彦/著

572円(税込)

発売日:2009/12/24

  • 文庫

読書せぬ者は人にあらず、ケダモノなり。日本人必読の一冊。

国家は将来ある子供たちの芽を摘もうとしている。英語早期教育、薄い国語教科書、愚かな平等教育、歪んだ個性の尊重──。真に身につけるべきは、読書による国語力、基礎の反復訓練による我慢力、儚いものの美を感得する感受性、歌う心、卑怯を憎む心。そして、大人たちは、カネと論理を妄信するアメリカ化を避けねばならない。碩学賢者九名が我らが藤原先生と縦横無尽に語り合う。

目次
齋藤孝(教育学者・明治大学教授)
「日本人らしさ」をつくる日本語教育

中西輝政(国際政治学者・京都大学教授)
論理を盲信しないイギリスに学べること

曽野綾子(作家)
真実を述べる勇気(アレーテー)を持つ日本人に

山田太一(脚本家・作家)
人間の弱さを感じること 傷つくことで得る豊かさ

佐藤優(起訴休職外務事務官・作家)
アンテナが壊れシグナルが読み取れない日本

五木寛之(作家)
昔の流行歌には「歌謡の品格」があった

ビートたけし(映画監督・タレント)
人生すべてイッツ・ソー・イージー

佐藤愛子(作家)
心があるから態度に出る 誇りが育む祖国愛

阿川弘之(作家)
「たかが経済」といえる文化立国を
あとがき

書誌情報

読み仮名 ニホンジンノキョウジキュウニントノタイワ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 272ページ
ISBN 978-4-10-124810-3
C-CODE 0195
整理番号 ふ-12-10
ジャンル 評論・文学研究
定価 572円

著者プロフィール

藤原正彦

フジワラ・マサヒコ

1943(昭和18)年、旧満州新京生れ。東京大学理学部数学科大学院修士課程修了。お茶の水女子大学名誉教授。1978年、数学者の視点から眺めた清新な留学記『若き数学者のアメリカ』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、ユーモアと知性に根ざした独自の随筆スタイルを確立する。著書に『遥かなるケンブリッジ』『父の威厳 数学者の意地』『心は孤独な数学者』『国家の品格』『この国のけじめ』『名著講義』(文藝春秋読者賞受賞)『ヒコベエ』『日本人の誇り』『孤愁 サウダーデ』(新田次郎との共著、ロドリゲス通事賞受賞)『日本人の矜持』『藤原正彦、美子のぶらり歴史散歩』『国家と教養』等。新田次郎と藤原ていの次男。

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