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政府事故調の一員として、福島第一原発事故を徹底検証。社会に警鐘を鳴らす渾身の一冊。

終わらない原発事故と「日本病」

柳田邦男/著

562円(税込)

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発売日:2016/03/01

読み仮名 オワラナイゲンパツジコトニッポンビョウ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-124926-1
C-CODE 0195
整理番号 や-8-26
ジャンル ノンフィクション、エネルギー
定価 562円
電子書籍 価格 626円
電子書籍 配信開始日 2016/08/19

人間の命を守るべきこの国の社会システムは完全に崩壊した。企業は利益を最優先し、安全管理を怠る。重大な事故が発生しても、その事実を隠蔽しようとする始末だ。根底にあるのは「いのち」の軽視――。日本を冒す宿痾が最悪の形となって現れた福島第一原発事故を、政府の事故調査・検証委員会の一員として徹底追及。血の通った人間観を失いつつある社会に警鐘を鳴らす渾身の一冊。

著者プロフィール

柳田邦男 ヤナギダ・クニオ

1936(昭和11)年、栃木県生れ。1995(平成7)年『犠牲―わが息子・脳死の11日』とノンフィクション・ジャンル確立への貢献が高く評価され菊池寛賞受賞。災害・事故・公害問題や、生と死、言葉と心の危機、子どもの人格形成とメディア等の問題について積極的に発言している。主な近著に『壊れる日本人』『「気づき」の力』『生きなおす力』『人の痛みを感じる国家』『新・がん50人の勇気』『僕は9歳のときから死と向きあってきた』『「想定外」の罠―大震災と原発』『生きる力、絵本の力』『終わらない原発事故と「日本病」』『言葉が立ち上がる時』がある。翻訳絵本に『ヤクーバとライオン』『少年の木』『その手に1本の苗木を』『やめて!』等多数。

目次

はじめに
1 終わらない原発事故
原発事故被害の特異性/故郷再生の道はいずこ/原子力専門家の責任感/子どもの成長を取り戻す活動/「人間の災厄」を捉える眼こそ/「死者は一人もいない」という欺瞞/「被害者の視点からの欠陥分析」の重要性/復興予算略奪の卑劣/住民の安全対策抜きで再稼働か/はやくも風化の危機/官僚へ、避難生活の実体験を/原発事故被害の全調査こそ/吉田所長の死闘が訴えるもの
2 この国を蝕む「安全文化の日本病」
続発する一流企業の事故/経営の失敗による組織事故/行政の転換を迫る判決の連打/企業の病――事故隠し/「隠ぺい文化」は事故の温床/放置される生活空間の事故/刑事裁判の限界/被害者連帯の新しい潮流/偏見・差別への配慮と救済
3 「被害者の視点」が映し出す真実
阪神・淡路大震災――最後の一人まで追い続けて/新潟県中越地震―― 「心の故郷」の再生を模索/信楽事故――謝罪を求めて四四〇〇日/水俣病五十年――記録写真の普遍性/もう一つの水俣病総括――偏見と差別/じん肺患者放置――「地獄です。助けてください」/「白い巨塔」と医療事故/日航機事故――一万三〇〇〇年の悲しみと再生/災害から見つめられて五十年――『「想定外」の罠』を編集して
4 なぜだ、この国の「いのちの危機」
子どもが産めなくなる/患者リスト放置、いのち意識の希薄/行政の「線引き主義」を崩す/子どもの暴力と「親教育」/性虐待は「魂の殺人」/「無人称視」――究極の人間性喪失
5 3.11後の死生観
震災後、問われる死生観と宗教心/誰かの犠牲に支えられている日常/子どもたちの喪失体験と言葉/百七十万人死時代、どこで最期を
おわりに
文庫版へのあとがき

解説 堀田力

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