アメリカガタセイコウシャノモノガタリゴールドラッシュトシリコンバレー
アメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー―


野口悠紀雄

大金持ちになる方法、知りたくありませんか? 150年前の黄金発見と現代のIT産業の共通点。

1848年、地の果てカリフォルニアで黄金が発見された。報が伝わるや一攫千金を狙って金採掘者が殺到したが、彼らは結局落ちぶれた。成功したのは、駅馬車業者、衣料品屋、銀行家、そして鉄道家だった。150年前のゴールドラッシュと、IT産業の起業家が輩出するシリコンバレーとの共通点を示しつつ、途方もない金持ちが誕生する仕組みを明らかにする。『ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル』改題。

発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-125628-3
C-CODE : 0133
整理番号 : の-11-8
ジャンル : 経済・産業・労働
ビジネス・経営
発売日 : 2009/05/01

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野口悠紀雄
ノグチ・ユキオ

1940(昭和15)年、東京生れ。東京大学工学部卒業後、大蔵省(現・財務省)に入省。1972年エール大学Ph.D.(経済学博士号)取得。一橋大学教授、東京大学教授、東京大学先端経済工学研究センター長、スタンフォード大学客員教授などを経て、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻は経済学。『バブルの経済学』で1992(平成4)年、吉野作造賞を受賞、『「超」整理法』『「超」勉強法』など数々のベストセラーでも知られる。他にも『戦後日本経済史』『世界経済危機:日本の罪と罰』『金融危機の本質は何か』『未曾有の経済危機 克服の処方箋』など著書多数。

野口悠紀雄Online
プロローグ 黄金の州
第I部 地表に金がころがっていた――19世紀のゴールドラッシュ
第1章 所有地に金が出たので無一文になった男
1 金が発見された
2 自由の天地で誰もが金を採れた
3 金発見者の失敗を分析する
4 金採鉱者の悲哀
第2章 成功者は金を掘らなかった
1 最初の成功者のビジネスモデル
2 人々が求めたものを作った男
3 輸送と通信を提供した男たち
4 まだいるゴールドラッシュの成功者
第3章 皇帝と怪盗、そして見聞者
1 初代アメリカ皇帝になった男
2 怪盗ブラック・バート
3 ゴールドラッシュを現地で見た人々
4 社会が成功する条件は何か
第II部 鉄道王、大学を作る
第II部へのプロローグ
第1章 大陸横断鉄道の完成
1 ゴールデン・スパイクを打ち込んだ男
2 マニフェスト・デスティニと大陸横断鉄道
第2章 近代的錬金術の秘密
1 途方もない大金持ちが生まれた
2 独占や政府補助が富の源泉か?
3 株式会社制度では大金持ちにはなれない
4 富を生み出した巧妙な仕掛け
第3章 カリフォルニアへの苦難の旅
1 大陸を横断したチャールズ・クロッカー
2 パナマ地峡を越えたコリス・ハンチントン
3 ホーン岬を回ったマーク・ホプキンス
第4章 リーランド・スタンフォード
1 カリフォルニアに向かう
2 政界に進出する
3 馬を改良し、映画を作る
4 スタンフォード夫妻を襲った悲劇
5 「カリフォルニアの子が私たちの子だ」
第5章 ピカピカ大学、牧場の真ん中に出現す
1 斬新なビジョンで作られた大学
2 当たり前だが、金だけで大学はできない
3 あっぱれジェイン、逆境の大学を支える
4 スタインベックが見たスタンフォード大学
第6章 百年の歳月がもたらしたもの
1 百年たって現われたタイムカプセル
2 百年の歳月は何を消して何を残したか
3 挑戦者精神はいまも生きているか
第III部 ゴールドラッシュの再来――シリコンバレーの起業家たち
第1章 大学院生が作った未来的企業 グーグルとヤフー
1 グーグルのIPOで億万長者が続出
2 億万長者になった「ならずもの」
3 検索エンジンはなぜ重要か
4 検索を制するものはインターネットを制す
5 インターネット広告を救った検索連動型広告
第2章 超新星の爆発 ネットスケープ
1 インターネットの認識が遅れた日本
2 ネットスケープの大成功
3 ブラウザ戦争
4 剣によって立つ者は剣によって滅ぶ
第3章 インターネットの「配管屋」 シスコシステムズ
1 21世紀型の製造業
2 シスコシステムズの誕生
3 シスコ、巨大企業へと脱皮する
4 知性をもつ交換機 ルーター
5 シスコのビジネスモデル A&D
第4章 反マイクロソフトの盟主 サン・マイクロシステムズ
1 サンもスタンフォードから生まれた
2 一世を風靡した「プッシュ」とキム・ポレーゼ
第5章 新しいビジネスモデルの時代
1 シリコンバレーに大金持ちが生まれるメカニズム
2 ソフトウエアの時代へ
3 新しい時代には新しいビジネスモデルが必要
第6章 シリコンバレーとスタンフォード大学の役割
1 ベンチャーキャピタルの役割
2 シリコンバレーという「場」の役割
3 スタンフォード大学の役割
4 「自由の風が吹く」
第7章 日本経済の未来はどこに?
1 これからの産業構造はどうなるのか
2 組織から個人へ――アメリカの大転換
3 日本はどうする
あとがき
文庫版あとがき
「自由、革新、チャレンジ」の空気 滑川海彦
索引

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