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蠅の帝国―軍医たちの黙示録―

帚木蓬生/著

935円(税込)

発売日:2013/12/25

  • 文庫
  • 電子書籍あり

東京、広島、満州、樺太。戦時を生きぬいた医師たちの慟哭。作家・帚木蓬生のライフワーク。第1回日本医療小説大賞受賞作。

日本占領下の東南アジアに、B29の大空襲を受けた東京に、原爆投下直後の広島に、そしてソ連軍が怒濤のように押し寄せる満州や樺太の地に、医師たちの姿があった。国家に総動員された彼らは、食料や医薬品が欠乏する過酷な状況下で、陸海軍将兵や民間人への医療活動を懸命に続けていた。二十年の歳月をかけ、世に送り出された、帚木蓬生のライフ・ワーク。日本医療小説大賞受賞作。

  • 受賞
    第1回 日本医療小説大賞
目次
空爆
蠅(はえ)の街
焼尽
徴兵検査
偽薬
脱出
軍馬
樺太(サガレン)
土龍(もぐら)
軍医候補生
戦犯
緑十字船
突撃
出廷
医大消滅
あとがき
主要参考資料
解説 手塚正己

書誌情報

読み仮名 ハエノテイコクグンイタチノモクシロク
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 608ページ
ISBN 978-4-10-128824-6
C-CODE 0193
整理番号 は-7-24
ジャンル 文芸作品
定価 935円
電子書籍 価格 869円
電子書籍 配信開始日 2014/11/21

著者プロフィール

帚木蓬生

ハハキギ・ホウセイ

1947(昭和22)年、福岡県生れ。東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。2年で退職し、九州大学医学部に学ぶ。2023年8月現在は精神科医。1993(平成5)年『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞、1995年『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、1997年『逃亡』で柴田錬三郎賞、2010年『水神』で新田次郎文学賞、2011年『ソルハ』で小学館児童出版文化賞、2012年『蠅の帝国』『蛍の航跡』の二部作で日本医療小説大賞、2013年『日御子』で歴史時代作家クラブ賞作品賞、2018年『守教』で吉川英治文学賞と中山義秀文学賞をそれぞれ受賞。『国銅』『風花病棟』『天に星 地に花』『受難』『悲素』『襲来』『花散る里の病棟』といった小説のほか、新書、選書、児童書などにも多くの著作がある。

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