ホーム > 書籍詳細:蛍の航跡―軍医たちの黙示録―

蛍の航跡―軍医たちの黙示録―

帚木蓬生/著

1,089円(税込)

発売日:2014/07/29

  • 文庫
  • 電子書籍あり

シベリア、ビルマ、ニューギニア――十五名の医師たちは極限の地で自らの意味を問う。

インパール作戦下、抗命によって師団長職を解かれた中将の精神鑑定を行う医師。祖国を遠く離れたシベリアやスマトラ島で、敗戦後を生き抜いた医師。満州からアジア全域、灼熱の太平洋の島々まで、陸海軍将兵あるところ、かならず軍医たちは存在した。十五名の目に映った戦争、そして生命の実相とは? 『蠅の帝国』と共に日本医療小説大賞を受けた著者のライフ・ワーク、完結篇。

  • 受賞
    第1回 日本医療小説大賞
目次
抗命
十二月八日
名簿
香水
軍靴(ぐんぐつ)
下痢
二人挽(び)き鋸(のこ)
生物学的臨床診断学
杏花(シンホア)
死産
野ばら
巡回慰安所
行軍
アモック
あとがき
主要参考資料
解説 村上陽一郎

書誌情報

読み仮名 ホタルノコウセキグンイタチノモクシロク
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 768ページ
ISBN 978-4-10-128825-3
C-CODE 0193
整理番号 は-7-25
ジャンル 文芸作品
定価 1,089円
電子書籍 価格 1,089円
電子書籍 配信開始日 2015/01/30

著者プロフィール

帚木蓬生

ハハキギ・ホウセイ

1947(昭和22)年、福岡県生れ。東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。2年で退職し、九州大学医学部に学ぶ。2023年8月現在は精神科医。1993(平成5)年『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞、1995年『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、1997年『逃亡』で柴田錬三郎賞、2010年『水神』で新田次郎文学賞、2011年『ソルハ』で小学館児童出版文化賞、2012年『蠅の帝国』『蛍の航跡』の二部作で日本医療小説大賞、2013年『日御子』で歴史時代作家クラブ賞作品賞、2018年『守教』で吉川英治文学賞と中山義秀文学賞をそれぞれ受賞。『国銅』『風花病棟』『天に星 地に花』『受難』『悲素』『襲来』『花散る里の病棟』といった小説のほか、新書、選書、児童書などにも多くの著作がある。

関連書籍

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

帚木蓬生
登録
文芸作品
登録

書籍の分類