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センセイの鞄

川上弘美/著

649円(税込)

発売日:2007/09/28

  • 文庫

ツキコさん、デートをいたしましょう。センセイとわたしの、あわあわと、色濃く流れる日々を描く恋愛小説の傑作。

ひとり通いの居酒屋で37歳のツキコさんがたまさか隣あったご老体は、学生時代の国語の恩師だった。カウンターでぽつりぽつりと交わす世間話から始まったセンセイとの日々は、露店めぐりやお花見、ときにささいな喧嘩もはさみながら、ゆたかに四季をめぐる。年齢のはなれた男女の、飄々として、やがて切々と慈しみあう恋情を描き、あらゆる世代をとりこにした谷崎賞受賞の名作。

  • 受賞
    第37回 谷崎潤一郎賞
目次
月と電池
ひよこ
二十二個の星
キノコ狩 その1
キノコ狩 その2
お正月
多生
花見 その1
花見 その2
ラッキーチャンス
梅雨の雷
島へ その1
島へ その2
干潟――夢
こおろぎ
公園で
センセイの鞄
解説 斎藤美奈子

書誌情報

読み仮名 センセイノカバン
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 304ページ
ISBN 978-4-10-129235-9
C-CODE 0193
整理番号 か-35-5
ジャンル 文芸作品、文学賞受賞作家
定価 649円

著者プロフィール

川上弘美

カワカミ・ヒロミ

1958(昭和33)年、東京都生れ。1994(平成6)年「神様」で第一回パスカル短篇文学新人賞を受賞。1996年「蛇を踏む」で芥川賞、1999年『神様』でドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞、女流文学賞、2001年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、2007年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞、2015年『水声』で読売文学賞、2016年『大きな鳥にさらわれないよう』で泉鏡花文学賞を受賞。その他の作品に『椰子・椰子』『おめでとう』『ニシノユキヒコの恋と冒険』『古道具 中野商店』『夜の公園』『ざらざら』『パスタマシーンの幽霊』『機嫌のいい犬』『なめらかで熱くて甘苦しくて』『猫を拾いに』『ぼくの死体をよろしくたのむ』『某』『三度目の恋』などがある。

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