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きのね〔下〕

宮尾登美子/著

880円(税込)

発売日:1999/03/30

  • 文庫

夢み、涙し、耐え、祈る……。梨園の御曹司に仕え、けなげに、烈しく生きた或る女の昭和史。

夢み、涙し、耐え、祈る。梨園の御曹司、雪雄に仕える光乃の、献身と忍従の日々。雪雄の愛人の出産や、料亭の娘との結婚・離婚にも深くかかわる光乃。一門宗家へ養子に行く雪雄につき従い、戦中の、文字通り九死に一生の苦難をも共に乗り越えた光乃。続く戦後の混乱期、雪雄の子を宿していると気づいた光乃の、重い困惑と不安……。健気に、そして烈しく生きた、或る女の昭和史。

書誌情報

読み仮名 キノネ2
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 464ページ
ISBN 978-4-10-129311-0
C-CODE 0193
整理番号 み-11-10
ジャンル 文芸作品、文学賞受賞作家
定価 880円

著者プロフィール

宮尾登美子

ミヤオ・トミコ

1926(大正15)年、高知市生れ。17歳で結婚、夫と共に満州へ渡り、敗戦。九死に一生の辛苦を経て1946(昭和21)年帰郷。県社会福祉協議会に勤めながら執筆した1962年の「連」で女流新人賞。上京後、九年余を費し1972年に上梓した「櫂」が太宰治賞、1978年の『一絃の琴』により直木賞受賞。2009(平成21)年文化功労者となる。他の作品に『序の舞』(吉川英治文学賞)『春燈』『朱夏』『寒椿』『宮尾本平家物語』『錦』など。

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