コテキノカナタ
狐笛のかなた


上橋菜穂子

「本書の魔法は超一級品です。」――宮部みゆき。少女と霊狐の孤独でけなげな愛。野間児童文芸賞受賞。

小夜は12歳。人の心が聞こえる〈聞き耳〉の力を亡き母から受け継いだ。ある日の夕暮れ、犬に追われる子狐を助けたが、狐はこの世と神の世の〈あわい〉に棲む霊狐・野火だった。隣り合う二つの国の争いに巻き込まれ、呪いを避けて森陰屋敷に閉じ込められている少年・小春丸をめぐり、小夜と野火の、孤独でけなげな愛が燃え上がる……愛のために身を捨てたとき、もう恐ろしいものは何もない。

発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-130271-3
C-CODE : 0193
整理番号 : う-18-1
ジャンル : 小説
現代の小説(純文学)
発売日 : 2006/12/01

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書評
書評/対談

文学賞
第42回 野間児童文芸賞


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人物紹介

上橋菜穂子
ウエハシ・ナホコ

1962(昭和37)年東京生れ。川村学園女子大学教授。オーストラリアの先住民族アボリジニを研究中。著書に、『狐笛のかなた』(野間児童文芸賞)の他に、『精霊の守り人』(野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞、バチェルダー賞)、『闇の守り人』(日本児童文学者協会賞)、『夢の守り人』(路傍の石文学賞)、『神の守り人』(小学館児童出版文化賞)、『天と地の守り人』、『獣の奏者』などがある。2002(平成14)年「守り人」シリーズで巖谷小波文芸賞受賞。



小夜   夜名ノ里のはずれに綾野ばあさんと住む。〈聞き耳〉の才がある。
綾野   〈とりあげ女〉(産婆)をしながら小夜を育てた。
野火   呪者に使い魔にされた霊狐。
小春丸  夜名ノ森の森陰屋敷に閉じこめられている少年。

大朗   〈オギ〉の術の使い手。有路ノ春望に仕える。
鈴    大朗の妹。大朗や一太と共に梅が枝屋敷で暮す。
一太   鈴の子ども。
高朗   大海を渡って来た〈オギ〉の使い手。大朗の父。

花乃   小夜の母。小夜が幼い頃に死んだ。
那柁   花乃の父。有路ノ雅望に仕えていた。

木縄坊  天狗にさらわれ、蔦の精の夫にしてもらって自分も半天狗になった。野火の友。

威余大公 春名ノ国、湯来ノ国を含む広大な一帯を治める大領主。
有路ノ一族
春望   春名ノ国の領主。隣国・湯来ノ国の呪者に妻や親しい者を殺された。
雅望   有路ノ春望の父。湯来ノ芳惟の長兄。
安望   有路ノ春望の第一子、総領息子。
湯来ノ一族
盛惟   春名ノ国の隣国、湯来ノ国の領主。有路ノ春望とは従兄弟同士だが、父の代に有路ノ一族に国境の水源地・若桜野を奪われ、怨んでいる。
芳惟   湯来ノ盛惟の父。有路ノ雅望の弟。養子として湯来ノ国へ来た。
助惟   湯来ノ盛惟の第二子。

久那   湯来ノ盛惟に仕える呪者。狐笛を持ち、使い魔を操る。
影矢   呪者に使い魔にされた霊狐。
玉緒   呪者に使い魔にされた霊狐の女。
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