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養老孟司の大言論III 大切なことは言葉にならない

養老孟司/著

605円(税込)

発売日:2014/03/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

私はまだまだ世界が知りたい! 古典から漫画まで! オススメ本リスト付き。

人間は理性的でないために、宗教は存在するが、日本人は宗教からの自由を謳歌しているそうだ。言葉はウソをつくためにあるのかもしれない。だから大切なことはやってみせるのがいい。もちろん「想定外」はいつでも起こりうるけれど。台湾、インド、ブータン……さまざまな土地で考えたことを綴った「大言論」シリーズ最終章。古典から漫画まで、養老先生オススメ本リスト付きの完全版。

目次
日常としての宗教
『サン・ジャックへの道』を見て/厳しい時代の宗教/「宗教が大嫌い」な人/科学と宗教の関係/「自分にしかわからない」という気持ち/適切な距離が喪失した時代に
「至高の現実」について考える
特定の宗教を信じない日本人/これはペンです/リアリティーとは/『バカの壁』の現実/脳博物学/真の抽象に人間はたぶん耐えられない
科学と宗教と文明
「神は妄想である」/やさしいファシズム/現代の理性主義/理性主義者の落ち込むワナ/鴨長明のいうとおり/日本の物質主義/「人が神を創った」/脳が大きければいいのか
私もインドで考えた
珍しい体験をします/初めてのインド/霧の中で見えたもの/チベット難民センター/かつての王国、シッキムをめぐる/インドからブータンへ
ヒマラヤ南麓の龍の国へ
「昆虫家、インド牢獄で泣く」/土砂崩れ見学/ブータンの皇太后と会う/「ラ」は峠のラ/古都、プナカへ向かう/天国に近い土地
言葉が力を持つ社会
「新聞に未来はない」そうです/「国家は虚構だ」ということ/呪(のろ)いと呪(まじな)い/報道に必要なもの/「真っ赤なウソ」のラベル/この意識的世界で/すべての情報は過去
生物多様性と採算性
言葉を節することを知る/「採算が合う」をつきつめるなら/生物多様性の実体とはなにか/第一次産業と採算/言葉にならない
自然に学ぶ
お金くらい抽象的なものはない/木の葉の配列を計算できるか/自分に才能がないことほど一生懸命やる/自然が出している答を見たらいい/遅れてゲームに参加した人の態度
日本人と宗教
日本には宗教からの自由がある/何主義でもない/現代の「踏み絵」/原理主義を生き延びさせる環境/D.フランシスと武士道/一神教と都市化
台湾旅行は面白かったなぁ
辺境は国際的である/台北入り/自然の多様性と中国語/欲張りネット/虫屋のいいところ/国境の意味
革命について
革命なんかどうですか/ウルサイなあ/西欧風の「革命」/一緒に革命できますか/革命と原理主義/偶然か革命か
大切なことは言葉にならない
養老孟司 オススメ本リスト

書誌情報

読み仮名 ヨウロウタケシノダイゲンロン3タイセツナコトハコトバニナラナイ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 304ページ
ISBN 978-4-10-130840-1
C-CODE 0195
整理番号 よ-24-10
ジャンル エッセー・随筆、ノンフィクション
定価 605円
電子書籍 価格 605円
電子書籍 配信開始日 2021/11/12

著者プロフィール

養老孟司

ヨウロウ・タケシ

1937(昭和12)年、鎌倉生れ。解剖学者。東京大学医学部卒。東京大学名誉教授。1989(平成元)年『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。著書に『唯脳論』『バカの壁』『手入れという思想』『遺言。』『ヒトの壁』など多数。池田清彦との共著に『ほんとうの環境問題』『正義で地球は救えない』など。

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