セワヤキナガヤニンジョウジダイショウセツケッサクセン
世話焼き長屋―人情時代小説傑作選―


池波正太郎 宇江佐真理 乙川優三郎 北原亞以子 村上元三

駄目な亭主には、なぜか、できた女房がついている。感動必至、傑作五編を精選。

女房より猫を可愛がる松五郎。哀れな女房が間男して(「お千代」)。娘の仕度金も用意できぬ貧乏御家人が五十両の都々逸勝負(「浮かれ節」)。暴力三昧の駄目亭主の元から女房が逃げた(「小田原鰹」)。絵師の夢を絶った市兵衛の元に転がり込んだ美貌の娘は、労咳を病んでいた(「証」)。親が残した大借金を五つの職を掛け持ちして返す和助だったが(「骨折り和助」)。感動必至、名作人情時代小説五編を精選。

発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-139725-2
C-CODE : 0193
整理番号 : い-16-97
ジャンル : 小説
歴史・時代小説
発売日 : 2008/02/01

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池波正太郎
イケナミ・ショウタロウ

(1923-1990)東京・浅草生れ。下谷・西町小学校を卒業後、茅場町の株式仲買店に勤める。戦後、東京都の職員となり、下谷区役所等に勤務。長谷川伸の門下に入り、新国劇の脚本・演出を担当。1960(昭和35)年、「錯乱」で直木賞受賞。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」の3大シリーズをはじめとする膨大な作品群が絶大な人気を博しているなか、急性白血病で永眠。



宇江佐真理
ウエザ・マリ

1949(昭和24)年、北海道函館市生まれ。函館大谷女子短期大学卒業。1995(平成7)年「幻の声」でオール讀物新人賞受賞。2000年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、2001年に『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。著書に『春風ぞ吹く』『雷桜』『無事、これ名馬』『恋いちもんめ』『夕映え』『深川にゃんにゃん横丁』『彼岸花』『おはぐろとんぼ』『なでしこ御用帖』、他に『幻の声』で始まる〈髪結い伊三次捕物余話〉シリーズ、〈泣きの銀次〉シリーズなどがある。



乙川優三郎
オトカワ・ユウザブロウ

1953(昭和28)年、東京生れ。千葉県立国府台高校卒。1996(平成8)年に『藪燕』でオール讀物新人賞、1997年に『霧の橋』で時代小説大賞、2001年に『五年の梅』で山本周五郎賞、2002年に『生きる』で直木賞、2004年に『武家用心集』で中山義秀文学賞をそれぞれ受賞。他の著書に、『蔓の端々』『冬の標』『むこうだんばら亭』『露の玉垣』『闇の華たち』『麗しき花実』などがある。



北原亞以子
キタハラ・アイコ

東京生れ。石油会社、写真スタジオに勤務後、コピーライターとして広告制作会社に入社。その間に、創作活動を開始し、1969(昭和44)年「ママは知らなかったのよ」で新潮新人賞、同年「粉雪舞う」で小説現代新人賞佳作を受賞。1989(平成元)年『深川澪通り木戸番小屋』で泉鏡花文学賞、1993年『恋忘れ草』で直木賞、1997年『江戸風狂伝』で女流文学賞をそれぞれ受賞。他の作品に『まんがら茂平次』『東京駅物語』『妻恋坂』『父の戦地』『誘惑』『あんちゃん』、「慶次郎縁側日記」シリーズなど多数。



村上元三
ムラカミ・ゲンゾウ

(1910-2006)朝鮮元山生れ。『上総風土記』で直木賞受賞。主な著書に『佐々木小次郎』『水戸黄門』『勝海舟』『次郎長三国志』『松平長七郎江戸日記』などがある。

池波正太郎 お千代
宇江佐真理 浮かれ節
乙川優三郎 小田原鰹
北原亞以子 証
村上元三 骨折り和助
選者解説 縄田一男

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