スロウニンヨコチョウニンジョウジダイショウセツケッサクセン
素浪人横丁―人情時代小説傑作選―


池波正太郎 山本周五郎 滝口康彦 峰隆一郎 山手樹一郎

職なし、金なし、扶養家族あり。さて明日からどうする。感涙必至、名作五編を厳選。

剣の腕が立つ、心優しい浪人伊兵衛のもとに、思わぬ仕官の話が舞込んで(「雨あがる」)。大名屋敷の玄関先に切腹志願の半四郎が現れた(「異聞浪人記」)。江戸へ仇討ちに来た十太郎の助太刀は、酒屋で出会った男色浪人(「夫婦浪人」)。病に倒れた源四郎の、自慢の女房が戻らない(「八辻ヶ原」)。貧乏浪人平助は、親友仙田忠兵衛から金の工面を頼まれて(「浪人まつり」)。感涙必至、傑作人情時代小説五編を厳選。

発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-139727-6
C-CODE : 0193
整理番号 : い-17-74
ジャンル : 小説
歴史・時代小説
発売日 : 2009/07/01

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池波正太郎
イケナミ・ショウタロウ

(1923-1990)東京・浅草生れ。下谷・西町小学校を卒業後、茅場町の株式仲買店に勤める。戦後、東京都の職員となり、下谷区役所等に勤務。長谷川伸の門下に入り、新国劇の脚本・演出を担当。1960(昭和35)年、「錯乱」で直木賞受賞。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」の3大シリーズをはじめとする膨大な作品群が絶大な人気を博しているなか、急性白血病で永眠。



山本周五郎
ヤマモト・シュウゴロウ

(1903-1967)山梨県に生まれる。本名は清水三十六(さとむ)。小学校卒業後、銀座の質屋で奉公、後に筆名としてその名を借りることになる店主・山本周五郎の庇護のもと、同人誌などに小説を書き始める。1926年、「文藝春秋」に『須磨寺附近』を発表、文壇デビューを果たした。その後15年近く不遇の時代が続くが、やがて時代小説の分野で認められはじめる。『日本婦道記』(1942-1946)で直木賞に推されるがこれを辞退、生涯で一個の賞も受けることはなかった。『樅ノ木は残った』(1958)、『赤ひげ診療譚』(1958)、『おさん』(1961)など次々と名作を発表し、人間に対する深い愛と洞察力で多くの読者の支持を得た。中でも『青べか物語』(1960)は著者畢生の名作として名高い。



滝口康彦
タキグチ・ヤスヒコ

(1924-2004)長崎県生れ。「綾尾内記覚書」でオール讀物新人賞受賞、『主家滅ぶべし』などで直木賞候補。代表作に『拝領妻始末』「かげろう記」「高柳父子」。



峰隆一郎
ミネ・リュウイチロウ

(1931-2000)長崎県生れ。「流れ灌頂」で問題小説新人賞を受賞。主な著書に、『人斬り弥介』シリーズ、『柳生十兵衛』シリーズ。



山手樹一郎
ヤマテ・キイチロウ

(1899-1978)栃木県生れ。博文館に入社し、編集者を経て「譚海」編集長。長谷川伸の門下。主な著書に『桃太郎侍』『崋山と長英』。

山本周五郎 雨あがる
滝口康彦 異聞浪人記
池波正太郎 夫婦浪人―『剣客商売四 天魔』より―
峰 隆一郎 八辻ヶ原
山手樹一郎 浪人まつり
選者解説 縄田一男

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