アカヒゲヨコチョウニンジョウジダイショウセツケッサクセン
赤ひげ横丁―人情時代小説傑作選―


池波正太郎 山本周五郎 菊地秀行 乙川優三郎 杉本苑子

人の病を癒すのは、医術の力か想う心か。感動必至、傑作五編を精選。

回診先の岡場所で、体を売る少女に出会う(「徒労に賭ける」)。寝たきりの妻を抱える男の元へ、中年女が突然現れ(「介護鬼」)。医者として戻った庄次郎は、出迎えの中に愛した女を探すが……(「向椿山」)。長崎・丸山遊郭は、外国人医師が来たんで大騒ぎ(「眠れドクトル」)。いつも強気の熊五郎、最近様子がおかしくて……(「鬼熊酒屋」)。医術を通して人の心を描く傑作人情時代小説五編。

発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-139728-3
C-CODE : 0193
整理番号 : い-17-75
ジャンル : 小説
歴史・時代小説
発売日 : 2009/10/01

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池波正太郎
イケナミ・ショウタロウ

(1923-1990)東京・浅草生れ。下谷・西町小学校を卒業後、茅場町の株式仲買店に勤める。戦後、東京都の職員となり、下谷区役所等に勤務。長谷川伸の門下に入り、新国劇の脚本・演出を担当。1960(昭和35)年、「錯乱」で直木賞受賞。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」の3大シリーズをはじめとする膨大な作品群が絶大な人気を博しているなか、急性白血病で永眠。



山本周五郎
ヤマモト・シュウゴロウ

(1903-1967)山梨県に生まれる。本名は清水三十六(さとむ)。小学校卒業後、銀座の質屋で奉公、後に筆名としてその名を借りることになる店主・山本周五郎の庇護のもと、同人誌などに小説を書き始める。1926年、「文藝春秋」に『須磨寺附近』を発表、文壇デビューを果たした。その後15年近く不遇の時代が続くが、やがて時代小説の分野で認められはじめる。『日本婦道記』(1942-1946)で直木賞に推されるがこれを辞退、生涯で一個の賞も受けることはなかった。『樅ノ木は残った』(1958)、『赤ひげ診療譚』(1958)、『おさん』(1961)など次々と名作を発表し、人間に対する深い愛と洞察力で多くの読者の支持を得た。中でも『青べか物語』(1960)は著者畢生の名作として名高い。



菊地秀行
キクチ・ヒデユキ

千葉県生れ。『魔界都市〈新宿〉』でデビュー後、『魔界都市ブルース』『魔界医師メフィスト』『吸血鬼(バンパイア)ハンター“D”』などのヒットシリーズを生み出す。



乙川優三郎
オトカワ・ユウザブロウ

1953(昭和28)年、東京生れ。千葉県立国府台高校卒。1996(平成8)年に『藪燕』でオール讀物新人賞、1997年に『霧の橋』で時代小説大賞、2001年に『五年の梅』で山本周五郎賞、2002年に『生きる』で直木賞、2004年に『武家用心集』で中山義秀文学賞をそれぞれ受賞。他の著書に、『蔓の端々』『冬の標』『むこうだんばら亭』『露の玉垣』『闇の華たち』『麗しき花実』などがある。



杉本苑子
スギモト・ソノコ

東京生れ。『孤愁の岸』で直木賞を、『滝沢馬琴』で吉川英治文学賞を、『穢土荘厳』で女流文学賞を受賞。著書に『玉川兄弟』『埋み火』などがある。

山本周五郎 徒労に賭ける
菊地秀行 介護鬼
乙川優三郎 向椿山
杉本苑子 眠れドクトル
池波正太郎 鬼熊酒屋―『剣客商売二 辻斬り』より―
選者解説 縄田一男

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