ドストエフスキーノニンゲンリョク
ドストエフスキーの人間力


齋藤孝

「齋藤さんはすばらしいドストエフスキー読みです。ものすごい筆力と洞察力、感服しました。」東京外国語大学長ロシア文学、亀山郁夫氏

ドストエフスキー作品の登場人物はなぜ、こんなにも魅力的なのか! 『罪と罰』のラスコーリニコフなど作品の登場人物の細部に踏み込んで「過剰な」面白さを発見。その「個性=癖」が「技」と化して生きるエネルギーになっていることを見抜き、彼らが放つ独自の「人間力」を躍動する文章で解き明かす。若き日よりその作品群を愛読、耽溺してきた著者ならではの洞察に満ちた人間論。『過剰な人』を改題。

発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-148923-0
C-CODE : 0195
整理番号 : さ-54-3
ジャンル : 文学
外国文学の研究
発売日 : 2008/06/01

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齋藤孝
サイトウ・タカシ

1960(昭和35)年、静岡生れ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法。『身体感覚を取り戻す』(新潮学芸賞)、『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞)、『人間劇場』、『理想の国語教科書』、『子どもたちはなぜキレるのか』、『読書力』、『天才がどんどん生まれてくる組織』、『教育力』、『身体の知恵』、『読書入門―人間の器を大きくする名著―』『ドストエフスキーの人間力』『偏愛マップ』など著書多数。NHK教育テレビ『にほんごであそぼ』の企画・監修もつとめている。

まえがき ドストエフスキーの人間力――過剰のすすめ
『罪と罰』
(1)過剰に「卑屈」なマルメラードフ
(2)過剰に「不意」なラスコーリニコフ
(3)過剰に「同情的」なソーニャ
(4)過剰に存在感をまきちらす端役たち
『白痴』
(5)過剰に「男を揺さぶる女」ナスターシャ
(6)過剰に「素朴なモテ男」ムイシュキン公爵
『地下室の手記』
(7)過剰に「自意識肥大なひきこもり」地下室の住人
『死の家の記録』
(8)過剰に「凶暴」な監獄の囚人たち
『賭博者』
(9)過剰に「人生を賭けている」賭博者たち
『悪霊』
(10)過剰に「期待させる男」スタヴローギン
『カラマーゾフの兄弟』
(11)過剰に「好色」なフョードル
(12)過剰に「祝祭的な空間を作り出す」脇役たち
フョードル・ドストエフスキー
(13)過剰に「情熱の燃え上がるごった煮男」ドストエフスキー
あとがき
文庫版あとがき
解説 同期、アイロニー、箴言(アフォリズム)――齋藤孝『ドストエフスキーの人間力』の魅力 亀山郁夫

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