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シッダールタ

ヘッセ/著 、高橋健二/訳

605円(税込)

発売日:1959/05/04

  • 文庫
  • 電子書籍あり

苦行の果てに悟りを求めて。ブッダの声が木霊するヘッセ作品中5指に入る名品。

シッダールタとは、釈尊の出家以前の名である。生に苦しみ出離を求めたシッダールタは、苦行に苦行を重ねたあげく、川の流れから時間を超越することによってのみ幸福が得られることを学び、ついに一切をあるがままに愛する悟りの境地に達する。――成道後の仏陀を讃美するのではなく、悟りに至るまでの求道者の体験の奥義を探ろうとしたこの作品は、ヘッセ芸術のひとつの頂点である。

目次
第一部
バラモンの子
沙門たちのもとで
ゴータマ
目ざめ
第二部
カマーラ
小児人たちのもとで
輪廻
川のほとりで
渡し守
むすこ
オーム
ゴーヴィンダ

注解
解説 高橋健二

書誌情報

読み仮名 シッダールタ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 208ページ
ISBN 978-4-10-200111-0
C-CODE 0197
整理番号 ヘ-1-11
ジャンル 文芸作品
定価 605円
電子書籍 価格 484円
電子書籍 配信開始日 2016/04/22

著者プロフィール

ヘッセ

Hesse,Hermann

(1877-1962)ドイツの抒情詩人・小説家。南独カルプの牧師の家庭に生れ、神学校に進むが、「詩人になるか、でなければ、何にもなりたくない」と脱走、職を転々の後、書店員となり、1904年の『郷愁』の成功で作家生活に入る。両大戦時には、非戦論者として苦境に立ったが、スイス国籍を得、在住、人間の精神の幸福を問う作品を著し続けた。1946年ノーベル文学賞受賞。

高橋健二

タカハシ・ケンジ

(1902-1998)1902(明治35)年東京生れ。東大独文科卒業。ドイツ文学者。第8代日本ペンクラブ会長、芸術院会員、文化功労者。1931(昭和6)年ドイツ留学中に、ヘルマン・ヘッセを識り、交流が始まる。『ヘッセ全集』の全翻訳と別巻『ヘッセ研究』で1957年、読売文学賞を、1968年、『グリム兄弟』で芸術選奨文部大臣賞を受賞する。『ヴァイマルのゲーテ』『ケストナーの生涯』などの著書の他に、訳書多数。1998年3月没。

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