ホーム > 書籍詳細:罪と罰〔上〕

罪と罰〔上〕

ドストエフスキー/著 、工藤精一郎/訳

935円(税込)

発売日:1987/06/09

  • 文庫
  • 電子書籍あり

世のため人のためにぼくは老婆を殺した。これほどの恐怖がついてくるとは……。

鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに、強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合せたその妹まで殺してしまう。この予期しなかった第二の殺人が、ラスコーリニコフの心に重くのしかかり、彼は罪の意識におびえるみじめな自分を発見しなければならなかった。

  • 舞台化
    罪と罰(2019年1月公演)

書誌情報

読み仮名 ツミトバツ1
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 592ページ
ISBN 978-4-10-201021-1
C-CODE 0197
整理番号 ト-1-18
ジャンル 文芸作品、評論・文学研究
定価 935円
電子書籍 価格 869円
電子書籍 配信開始日 2016/07/29

どういう本?

一行に出会う

一つの死と百の生命(いのち)の交代――(本書138ぺージ)

著者プロフィール

ドストエフスキー

Фёдор М.Достоевский

(1821-1881)19世紀ロシア文学を代表する世界的巨匠。父はモスクワの慈善病院の医師。1846年の処女作『貧しき人びと』が絶賛を受けるが、1849年、空想的社会主義に関係して逮捕され、シベリアに流刑。この時持病の癲癇が悪化した。出獄すると『死の家の記録』等で復帰。1861年の農奴解放前後の過渡的矛盾の只中にあって、鋭い直観で時代状況の本質を捉え、『地下室の手記』を皮切りに『罪と罰』『白痴』『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』等、「現代の予言書」とまでよばれた文学を創造した。

工藤精一郎

クドウ・セイイチロウ

1922年福島生れ。ハルビン学院卒。日ソ文化交流機関講師、関西大学教授等を歴任。著書に『ソ連の素顔』等、翻訳にトルストイ、ドストエフスキー、ツルゲーネフ等のロシア文学、また『ゴルバチョフ回想録』等がある。

関連書籍

判型違い

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

ドストエフスキー
登録
工藤精一郎
登録
文芸作品
登録
評論・文学研究
登録

書籍の分類