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美少女仙人僕僕とその弟子王弁が、運命の時を迎えます!!

仙丹の契り―僕僕先生―

仁木英之/著

1,620円(税込)

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発売日:2014/08/22

読み仮名 センタンノチギリボクボクセンセイ
発行形態 書籍、電子書籍
判型 四六判
頁数 303ページ
ISBN 978-4-10-303058-4
C-CODE 0093
ジャンル SF・ホラー・ファンタジー
定価 1,620円
電子書籍 価格 1,296円
電子書籍 配信開始日 2015/02/13

いにしえの呪いをかけられた吐蕃王の命を救うには、僕僕と王弁が交わり、仙丹を作り出すしかない!? けど肝心の王弁は引き気味で……。果たして二人は行為をなせるのか? 長く旅を共にしてきた仲間との別れ、吐蕃の医師ドルマとの再会、奇怪なおねえキャラも登場し、益々パワーみなぎる大人気「僕僕先生」シリーズ最新長編!

著者プロフィール

仁木英之 ニキ・ヒデユキ

1973(昭和48)年、大阪生れ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学。2年間を海外で過ごす。2006(平成18)年『夕陽の梨―五代英雄伝』で「歴史群像大賞」最優秀賞を、また同年『僕僕先生』で「日本ファンタジーノベル大賞」大賞を受賞しデビュー。他の著書に、「千里伝」シリーズ、「くるすの残光」シリーズ、「魔神航路」シリーズ、『大坂将星伝』『黄泉坂案内人』、僕僕先生シリーズ続編に『先生の隠しごと』『鋼の魂』『童子の輪舞曲』『仙丹の契り』『恋せよ魂魄』『神仙の告白』『僕僕先生 零』『王の厨房』などがある。

僕僕先生―ぼくぼくステーション―

目次

第一章 病をまく者治す者
第二章 賭けの腕前
第三章 新たな道連れ
第四章 王家の渓谷
第五章 初めての交わり
第六章 君の資質

インタビュー/対談/エッセイ

波 2014年9月号より ある仙人のひとりごと

僕僕先生

ん? つまみがなくなったな。おーい、弁。酒にあうつまみを買ってきてくれないか。最近、少しいいことがあったから、今日はいつもより飲みたい気分なんだ。酒は大丈夫かって? 何を言っているんだ。私は仙人だぞ、酒はこの甕の中に常に満たされているのだ。さっさと行ってこい!
さて、邪魔者はいなくなったし、改めて自己紹介をさせてもらおう。ボクの名は僕僕。仙人だ。おっと、年齢とか出身地は伏せているので、聞かないでほしい。ちなみに姿形も自在に変えることができるぞ。まぁ、王弁がこの美少女然とした姿形を気に入っているので、最近はこれで通している。他にも杏の花の香りを漂わせたり、本人に悟られないように色々と施すのは面倒だが、弁の反応が面白いから、それでいいのだ。あぁ、王弁というのは、さっきの気の利かないボクの弟子で、まだ未熟な薬師だ。出会った頃は、裕福な家庭で育ち、現代日本の言葉でいうところのニートのような生活を送っていたが、今は真面目に修行している。
弁は仙人になりたいらしい。だが、人間が仙人になるために必要な「仙骨」を、弁は持っていなかった。とは言え、ボクとの「仙縁」はあって、「仙骨」の欠片を手に入れることにも成功した。少しずつだが、仙人に近づいていると言えなくもないだろう。
今回の旅では、ボクが想像している以上に弁が成長していることがわかったので、ボクは弁に、新しい術を教えることにした。経絡の術だ。まさか、あんなことが起きるとは思わずに教えた術だったが、弁の習得が思ったより早く、正直、今回は弁に助けられた。弁がいなかったら、ボクはここで呑気に酒など飲んでいられなかっただろうな……。にしても、最初に術を教えた時、ボクが床に横たわったら、あいつ、一人で色々と想像して狼狽えて、おっかしかったなぁ。実にからかいがいのある男だ。
今回は出会いと別れもたくさんあったな。長い間、共に旅をしてきた仲間が、それぞれの道を歩むことを決め、旅の一行から離れた。弁などはただ寂しがっているだけだったが、人生とはそういうものだ。変な奴との出会いもあったしな。本当に旅は面白い。そうそう再会もあった。ドルマという吐蕃の医師だ。彼は自分に課された運命に抗い、医術の道を志したが、それでも運命にもう一度立ち向かおうとした。ここだけの話、かつてドルマはボクに弟子入りを志願したこともあったが、それで彼の背負うものから彼が逃れられるわけではないので、丁重にお断りした。今の彼なら、あの時のボクの真意もわかるだろう。
まったく、弁はどこまでつまみを買いに行ったんだ。全く帰ってくる気配がない。吉良に乗って行ったはずなんだが。吉良というのは、時空をも越えることができる神馬。しかし、つまみを買うのに時空を越える必要はないからな、いつもの痩せ馬姿でのんびり行っているんだろう。まぁ、いい。第狸奴が変身してくれたこの庵は快適だしな。ちなみに、第狸奴とは、まぁ、ペットのようなものだな。何にでも化けることができるので、旅のお供には最適だ。
しかし、呪いとはおそろしいものだ。まさかボクも今回、古き呪いから生まれた病と対峙することになるとは思ってもいなかった。この病は、薬だけでも、術だけでも治らない。仙術を極めた者がもっとも親しい者と交わって生じる仙丹を投じるしかないのだ。
これがどういう意味か、わかるかい?
そう、あなた方の想像した通りだよ。そしてそれは弁が何より望んでいたことだったはずなのに、あいつときたら、いざその場になったら、やれ心の準備がとか、初めてなんですとか、ぐずぐず言いやがって! ボクに恥をかかせるなんて、数千万年早いのだ!!
けど、ちょっと嬉しいことを言ってくれたからな。だからボクは総じて、機嫌がいいのだ。詳細は『仙丹の契り―僕僕先生―』を読んでくれたまえ。とても恥ずかしくて、ここでは言えない。ん、弁のやつ、ようやく帰ってきたな。それではこのあたりで失礼させていただくよ。ボクは弁をからかいながら、まだまだ飲みたいのでね。

(ぼくぼくせんせい 仙人)

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