1 文学の国籍をめぐるはしたない議論のあれこれについて
2 第一回直木賞はことによると無自覚ながら「ポストモダン」を顕揚していたのかもしれない
3 日本の映画作家を海外に向けて顕揚するときの忸怩たる思いについて
4 オバマ大統領の就任演説に漂っている血なまぐささにはとても無感覚ではいられまい
5 大晦日の夜に、いきなり「国民服」とつぶやいたりする世代がまだ生きている日本について
6 「栄光の絶頂」という修辞が誇張ではない批評家が存在していた時代について
7 退屈な国際会議を終えてから、ジャズをめぐって成立した奇妙な友情について
8 散文生成の「昨日性」に向かいあうことなく、小説など論じられるはずもない
9 アメリカ合衆国と日本との距離は拡がるばかり、なのだろうか
10 つつしみをわきまえたあつかましさ、あるいは言葉はいかにして言葉によって表象されるか
11 何が十八年前の故のない至福感を不意によみがえらせたのか
12 「中秋の名月」が、十三夜と蒸気機関車と人力車の記憶をよみがえらせた夕暮れについて
13 十二月七日という世界史的な日付が記憶によみがえらせた、ある乗馬ズボン姿の少年について
14 映画は、高齢化社会の「老齢者」にふさわしい表象形態なのだろうか
15 言語への怖れを欠いた振る舞いの一般化は、社会の遠からぬ死を招きよせる
あとがき