アリノヘイタイニホンヘイニセンロッピャクニンサンセイショウザンリュウノシンソウ
蟻の兵隊―日本兵2600人山西省残留の真相―


池谷薫

このままでは死んでも死に切れない!

ポツダム宣言受諾、敗戦後も中国大陸に残り、三年半以上にわたって共産党軍と死闘を繰り広げた日本兵たちがいた。その数二六〇〇人――。ただ祖国の復興を願って、上官の命令に黙々と従い「蟻」のごとく戦った。だが、長い抑留生活を経て帰国した彼らを待ち受けていたのは、「逃亡兵」「中共帰り」という国からの冷たい仕打ちだった。

発行形態 : 書籍
判型 : 四六判
頁数 : 222ページ
ISBN : 978-4-10-305131-2
C-CODE : 0095
発売日 : 2007/07/27

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池谷薫
イケヤ・カオル

1958(昭和33)年、東京生れ。同志社大学卒業後、数々のテレビ・ドキュメンタリーを演出する。1989(平成元)年の天安門事件以降、中国をフィールドの中心に据え、取材を続けている。映画監督デビュー作「延安の娘」はベルリン国際映画祭をはじめ、世界各国で賞賛された。二作目の「蟻の兵隊」で、日本軍将兵の山西省残留問題に初めてスポットライトを当てる。同作は封切前から話題となり、ドキュメンタリーとしては異例のロングラン上映となった。2009年『人間を撮る―ドキュメンタリーがうまれる瞬間―』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。

序章 蟻の兵隊たち
第一章 終戦
残留の発想/交わされた密談/閻錫山という男
北支派遣軍第一軍/残留の下地/影の実力者
玉音放送/第一軍司令官澄田ライ四郎
第二章 密約
終わらない戦闘/それぞれの思惑
送り込まれた男/帰ってきた閻錫山
一部なら残せる/深夜謀議/合謀社の設立
戦犯の恐怖/「特務団」編成計画
第三章 軍命
祖国復興と後衛尖兵/説得の殺し文句
かくして軍命は下った/軍規は守られていた
高級幹部の残留/命じる側の苦悩
命じられる側の心境/命令を拒否した者
第四章 偽装解散
主任参謀ヲ派遣サレタシ/宮崎参謀の詰問
閻錫山との対決/北京からの電報
偽装解散命令/政府は知っていた
隠された残留将兵/高級幹部の転向
第五章 死闘
国共内戦のはじまり/岩田参謀への批判
第五団の全滅/総隊部服務規定
黒塗りの手紙/山岡参謀長の帰国
第六章 壊滅
恐怖政治/晋中作戦/包囲された太原
総顧問への就任/太原の攻防戦
逃れた戦犯指名/澄田軍司令官の帰国
閻錫山の脱出/残留日本軍の終焉
終章 真実
祖国の仕打ち/厚生省の見解
澄田、山岡の国会証言/下級将校たちの訴え
対立する意見/つづけられた請願
再びの国会審議/裁判
あとがき
主要参考文献

判型違い



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