アメリカンコミュニティコッカトコジンガコウサスルバショ
アメリカン・コミュニティ―国家と個人が交差する場所―


渡辺靖

国家と個人をつなげる「コミュニティ」こそが、アメリカ現代社会を映す鏡だ!

ビジネスと信仰を両立させる原理主義、外壁に囲まれた要塞のような高級住宅街、ディズニーの創った町、保守主義を支える巨大教会――。多様性を象徴する「コミュニティ」の今日的状況を探りながら、アメリカ現代社会を読み解く。自らの内側で革命を続けるアメリカの強さ、そして未来は? 注目の研究者による、最新アメリカ論!

発行形態 : 書籍
判型 : 四六判変型
頁数 : 254ページ
ISBN : 978-4-10-306031-4
C-CODE : 0095
ジャンル : 社会・政治・法律
各国の社会・文化
発売日 : 2007/11/22

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渡辺靖
ワタナベ・ヤスシ

慶應義塾大学SFC環境情報学部教授(文化人類学、文化政策論、アメリカ研究)。1967年生まれ。1990年上智大学外国語学部卒業後、1992年ハーバード大学大学院修了、1997年Ph.D.(社会人類学)取得、ケンブリッジ大学、オクスフォード大学、ハーバード大学客員研究員を経て、2006年より現職。2005年日本学士院学術奨励賞受賞。著書に『アフター・アメリカ―ボストニアンの軌跡と〈文化の政治学〉―』(慶應義塾大学出版会、2004年、サントリー学芸賞、アメリカ学会清水博賞受賞)、“The American Family: Across the Class Divide”(Pluto Press&University of Michigan Press,2005)など。

I ブルダホフ ニューヨーク州メープルリッジ
――しなやかな原理主義
「ようこそブルダホフ・コミュニティへ」/ドイツから、イギリス、パラグアイ、そしてアメリカへ/ブルダホフの生活/アーミッシュとブルダホフ/『完璧な未来』――ブルダホフのビジネス/キリスト教右派とブルダホフの政治/しなやかな原理主義/アメリカのカウンター・ディスコース
II ダドリー・ストリート マサチューセッツ州サウス・ボストン
――コミュニティの再生力
ボストンのバミューダ・トライアングル/変革のエージェント/残飯の臭いが、有機野菜の香りに/希望のストリートへ/協調のキャピタル/もう一つの現実
III ゲーテッド・コミュニティ カリフォルニア州コト・デ・カザ
――資本・恐怖・セキュリティ
ゲートの中へ/一つの小世界/「セキュリティ」への希求/新しい中世
IV ミドルタウン インディアナ州マンシー
――もっとも「典型的」なアメリカ
ミドルタウン/アマチュア社会学者/コミュニティ研究の金字塔/もっとも調査されたコミュニティ/「アメリカのホームタウン」/「典型的」なアメリカ?
Ⅴ ビッグスカイ・カントリー モンタナ州ビッグ・ティンバー
――連帯する農牧業
ビッグスカイ・カントリー/自然との対峙/体験型農業ツーリズム/農牧業の危機/牧場のネットワーク・コミュニティ
VI メガチャーチ アリゾナ州サプライズ
――草の根の宗教右派
保守の牙城へ/サプライズな教会/セル・グループ/信仰のマーケティング/今日のメガチャーチ/イエス・キリストは資本主義者だったか
VII セレブレーション フロリダ州オーランド
――ディズニーが創った町
ディズニーが創った町/セレブレーションへ/巧みな空間デザイン/コミュニティの作法/ノスタルジアのコミュニティ
VIII アメリカン・サモア 南太平洋
――海に浮かぶ、小さな「アメリカ」
未知数のアメリカ/アメリカにあってアメリカではない/「南洋諸島におけるアメリカの恥」/「非自治地域」?/伝統の未来/ミードの村で
IX 刑務所の町 テキサス州ハンツビル
――「アメリカにおける死の首都」
「アメリカにおける死の首都」/刑務所と大学の町/無のアメリカ/最期の二十分/厳罰化と民主主義/農村への拡大/そして、そこに「アメリカ」はあるのか
終章 アメリカン・コミュニティ
――国家と個人が交差する場所
九つのコミュニティ/カウンター・ディスコースのアメリカ/資本主義と市場主義の論理/個人主義とコミュニティ/グローバル化と〈帝国〉/包摂されるアメリカ/政治の限界/アメリカの復元力
あとがき

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