はじめに――「一つか二つの物語」をめぐって
第1章 始まりはセプテンバーサプライズから
サンデー・ポールソンの登場/リーマンショックが報じられた夜/なぜリーマンを破綻させてしまったのか/今度は「法案否決!」というサプライズ/公的資金論議は地雷原/大統領選挙はオバマが優勢に/麻生首相、国連演説のメッセージ
第2章 七転八倒――世界金融危機の実相
2007年2月、市場からのメッセージ/2007年:サブプライム問題の始まり/2008年:不発だった「七転び八起き」/経済学よりも心理学/投資銀行=悪玉論は本当か/貸し出しがアナログからデジタルへ/アームズレングス型の終焉/住宅市場の違いに要注意/アメリカの時代は終わったのか
第3章 ビッグスリー問題と米国経済の行方
動揺する日米の自動車産業/ビッグスリーの落日/ピンチの裏にチャンスあり/(1)短期楽観、(2)中期悲観、(3)長期楽観/アメリカは失敗から立ち直る
第4章 結局、ブッシュ時代とは何だったのか
ブッシュ大統領の巨大な実験/理念外交によるユニラテラリズム(政治)/戦争と同時の大減税(経済)/社会的な不寛容政策を推進(社会)/これまでになかった“You”の政治家/偉大な大統領を目指す/ロングテールを味方につけた勝利/3候補が抱えていた3つの物語/オバマ外交の展開を予測する
第5章 オバマの勝利と新政権の発足
「シカゴ」というシンボルを使うオバマ/オバマ新大統領が抱えている重さ/2008年大統領選挙の結果を読む/アメリカの政治地図はどう変わったか/出口調査を読み込む/選挙結果から見えてくること/議会選挙でも民主党が躍進/オバマ新政権は慎重な滑り出し/保守化したアメリカでの「ニューディール」/二大政党のカルチャーの違いに注意
第6章 金融危機と日本の試練
「パーフェクトストーム」の年だった2008年/自然災害のような国際金融危機/資源価格の高騰と暴落/BRICsブームの終焉へ/外需依存の景気回復シナリオの崩壊/金融危機は春までに収拾か!?/バブルはなぜ誕生するのか/「日本型経営」が見直される?/100年企業大国、日本/外発型危機をチャンスとせよ
第7章 複眼で見る世界と日米関係
プリンシパル―エージェント問題/「外交・安保」と「経済・金融」という複眼/新中世圏vs.近代圏/日米関係はジャイアンとスネ夫の友情/似ているようで似ていない日本と米国/日米の相互補完関係/日本は「オバマ時代」を見据えた構想を
あとがき