リストカットノムコウヘ
リストカットの向こうへ


生野照子

今ここで、切りなさい。私が見ていてあげるから――。心を病む少女と医師の長い旅。

小学校で給食拒否、中学校ではストレス性腹痛から登校せずに閉じこもった少女。思いあぐねた母親が心身症外来を受診、懇切な治療でいったんは立ち直るが、心の奥底に刻まれたトラウマは自傷を求め、ついには……。母と娘の間に何があったのか、夫と妻の関係は? 心身症治療の第一人者が、三十五年の経験を踏まえて描く長編小説。

発行形態 : 書籍
判型 : 四六判変型
頁数 : 268ページ
ISBN : 978-4-10-315631-4
C-CODE : 0093
ジャンル : 小説
現代の小説(純文学)
発売日 : 2009/06/30

立ち読み
立ち読み

書評
書評/対談


1,470円(定価) 購入

プロフィール 目次 感想を送る

生野照子
イクノ・テルコ

1943年、大阪生まれ。大阪市立大学医学部を卒業。心療内科・小児科医。とくに摂食障害の治療に力を入れ、セルフヘルプ活動を支援。1998年より1年間ロンドンの大学病院で研修し、その体験を生かして本格的なチーム治療を開始。患者や家族がもつ本来的な力を強める治療を提唱している。1989年より神戸女学院大学人間科学部教授(現在は名誉教授)。退職後に浪速生野病院心身医療科とストレス疾患治療研究所を開設。2007年より大阪府教育委員長。資格は、日本心身医学会専門医、日本心療内科学会登録医、臨床心理士ほか。

はじめに
第一部 閉じこもる中学生
母親だけの初診
給食拒否から閉じこもりへ――母の物語
心とからだ
育てかたが悪かった?
教師に何ができるのか
遠い昔を手繰る
母が秘密にしていること
殴る娘、殴られる母
震える石
キヌ先生、そよ風になる
あんたなんかにわからない
治療者に何ができるのか
裸足で山道は歩けない
卒業――二年半ぶりの登校
ありのままの自分を出す
ひとりで街を歩く日
第二部 生きるために血を流す
病む子どもたち
患者役と看病役のシーソーゲーム
燃える火の前で
流れ出る赤い河
私は死ぬべき子
お父さん、なぜあなたは娘を母親だけのものにしたのですか
ミノムシになった洋子
死ぬ行為が生きる行為
初めての入院
母親への刃
精神科に入院――薬物過剰?
排除すべきは、優しき医者
破壊された洋子
最後のリストカット
おわりに

新刊お知らせメール

お気に入りの著者の新刊情報を、いち早くお知らせします!

生野照子 登録


現代の小説(純文学) 登録


他の条件で登録する



ページの先頭へ戻る