「家の樹」
1 なぜ俺が、生き残ったのか
後期戦中派の魂/「やあ、やあ」だけなんだ/蛇を二つに切るように/自分より、遥かに若い死者たちと/苦しくしつけた魂を/割を食った世代/強いてでも「大人」になる
2 『ガダルカナル戦詩集』をめぐって
吉田嘉七『ガダルカナル戦詩集』より/『ブーゲンビル詩集』より
3 貧困線から復興へ
ゼロからの出発/「戦争の意味」どころではなかった/もっと悲惨だった兵たちへの、後ろめたさ/「高度成長の責任」/亡霊は見ている/「これとは違う戦後」はありえたのか?/それは「彼らの時代」だった
4 「右」とか「左」とかではなく
学徒兵の戦争責任?/骨抜きにされた「わだつみのこえ」/彼らがそう思ったのか?/「右」も「左」も/嘘のない魂
5 爆発の言葉、「何をっ!」
三里塚がすぐそこだったので/「こえ」を聴き、未来を構想する
6 愛情に 満ちているけど 虚無なんだ
もの言わぬ死者たちの代わりに/生まれない方が良かった/つけたし、の人生/心の「まぎれ」のためにも働く
飛行場と草束と乙女たち──あとがきに代えて